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インディ第15戦:6年ぶりの“ザ・グレン”でディクソンがコースレコード。琢磨はスピン

2016年09月04日 07:51  AUTOSPORT web

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インディカー第15戦ワトキンス・グレン/コースレコードでキャリア25回目のポールポジションを獲得したスコット・ディクソン
ニューヨーク州ワトキンス・グレンで開催されているインディカー・シリーズ第15戦。3日に行われた予選では、初日から速さを見せていたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がポールポジションを獲得。佐藤琢磨(AJフォイト)は、Q1でスピンを喫しアタックできず。最下位の22番手に沈んだ。

 中止となったボストンの代替レースとしてワトキンス・グレン・インターナショナルで行われるインディカー第15戦。伝統のサーキット“ザ・グレン”でのインディカーレースは、2010年以来の開催となる。

 初日のプラクティスから好調だったディクソンは、予選前のプラクティス3でもタイムを更新しトップに立つ。

 2つのグループに分かれて行われるQ1。第1グループでは、チャンピオンを争うウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップで通過する。第2グループでは、佐藤琢磨がアタック中にターン7でスピンを喫しタイヤバリアへ。これでレッドフラッグとなり、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がトップ。ディクソンは2番手で通過する。

 セグメント2では、セバスチャン・ブルデー(KVレーシング)がトラックレコードを上回る1分22秒9747でトップに。トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)、カストロネベス、マックス・チルトン(チップ・ガナッシ)と続き、ディクソンは5番手で通過。6番手にはミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)が入っていたが、ペナルティでタイム抹消となりパワーがギリギリでファイアストン・ファスト・シックスに進出する。

 ここまでのロード/ストリートレース全戦でファスト・シックスに進出していたランキングトップのサイモン・ペジナウ(チーム・ペンスキー)は、7番手で初のQ2敗退となった。

 シボレー勢で争われたファスト・シックス。Q2で苦しんだふたりが速さを見せる。ポールポジションを奪ったのはディクソン。Q2ではミスを犯しタイムをロスしたが、Q3では見事なアタックを見せ、1分22秒5259とトラックレコードを記録。キャリア25回目、今季2度目となるポールを獲得した。

 パワーは、トップのディクソンとは0.0483秒差の2番手。ポールのボーナスポイントは稼げなかったものの、ライバルのペジナウより前のグリッドから明日の決勝レースに挑む。

 3番手にはブルデー、4番手にカストロネベス、5番手にカナーン。初めてファスト・シックスに進んだルーキーのチルトンは、6番手に終わった。

「難しかったね。僕たちにとってQ2は本当に狭き門だったよ。ターン1でシフトをミスして、バックストレートでスピードを失ってしまった。狂ったセッションだったんだ」とディクソンはコメントしている。