2016年F1第14イタリアGPの予選が、9月3日に行われた。ポールポジションを獲得したのは、2014年から2年連続でポール・トゥ・ウインを達成、モンツァを得意としているメルセデスのルイス・ハミルトン。2位のニコ・ロズベルグはチームメイトに0.478秒差をつけられた。
チームの地元となるフェラーリのセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンが3位、4位。ウイリアムズのバルテリ・ボッタスが5位に入り、レッドブルの2台、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンは6位、7位と並んだ。ハースのエステバン・グティエレスが、チーム初となるQ3進出を果たして10位。マクラーレン・ホンダはジェンソン・バトン、フェルナンド・アロンソともにQ2ノックアウトとなっている。
フリー走行3回目で単独スピンを喫し、わずか4周で走行を終えたハースのロマン・グロージャンがギヤボックスを交換。予選開始前に、5グリッド降格ペナルティが決定している。
Q1がスタートすると、まずはハースの2台がワンツーを記録する。その後、スーパーソフトタイヤを履くロズベルグがトップタイムを塗り替える。ここで今回が2戦目となるマノーのエステバン・オコンが1コーナー先でマシンを止めて早くも戦線離脱となってしまう。
その直後にハミルトンが全セクターを更新し、ロズベルグのタイムを上回る。ソフトタイヤを履くベッテルとライコネンが3、4番手につけるも、リカルドがライコネンの上へ。フェルスタッペンはライコネンに続く6番手となり、ウイリアムズ、フォース・インディアの2台も順調にタイムを更新していく。
残り約5分となったところで、グティエレスがトップ10圏内へと浮上するなか、最後のアタックでバトン、アロンソがノックアウトゾーンから抜け出して14位、15位でQ2へ進出する。
Q1ノックアウトは、17位ダニール・クビアト、18位フェリペ・ナッセ、19位マーカス・エリクソン、20位ジョリオン・パーマー、21位ケビン・マグヌッセン、エステバン・オコンとなった。
Q2は、ハミルトン、ロズベルグともにソフトでコースイン。一方フェラーリ勢はスーパーソフトでアタックを開始する。まずはハミルトンがロズベルグを上回りタイムシートのトップに立つと、以下トップ5はベッテル、バルテリ・ボッタス、ライコネンと続く。
1回目のアタックではソフトを履くレッドブルのリカルドとフェルスタッペンは9、10番手。マクラーレンの2台は15、16番手で厳しい展開となる。
残り3分を切ると最後のアタックが行われ、レッドブル勢はスーパーソフトに履き替えてリカルド6位、フェルスタッペン8位で無事にQ3へ進出。セルジオ・ペレス、ニコ・ヒュルケンベルグのフォース・インディア2台が最後に9、10位に滑り込み、フェリペ・マッサが11位でQ3進出ならず。マクラーレンは2台そろってQ2敗退となった。
Q2ノックアウトは11位マッサ、12位グロージャン、13位アロンソ、14位パスカル・ウェーレイン、15位バトン、16位カルロス・サインツJr.となっている。
Q3のアタックは、やはりロズベルグからで、まずは1分21秒646を記録。するとハミルトンが1分21秒346でトップに立つ。続いてライコネン、ベッテル、ボッタス、リカルド、フェルスタッペン、ヒュルケンベルグ、ペレス、グティエレスというトップ10。
そして最後のアタックで、ロズベルグは1分21秒613で自己ベストを更新するも、ハミルトンは1分21秒135と、ロズベルグに0.478秒差をつける圧倒的な速さで堂々のポールポジションを獲得。ベッテルは3位でハミルトンから0.837秒遅れの1分21秒972。ライコネンは4位でタイムは1分22秒065だった。
ハミルトンは今季7度目、通算56回目のポールポジション。モンツァでは5回目で、ファン・マヌエル・ファンジオとアイルトン・セナに並ぶ最多記録となる。ハミルトンは初日から好調を維持しており、当地での3連覇が視界に入ってきた。決勝は9月4日(日)日本時間21時(現地14時)にスタートする予定だ。