2016年F1第14戦イタリアGPは、9月3日にフリー走行3回目が行われた。トップタイムはルイス・ハミルトンが記録、2位ニコ・ロズベルグにコンマ4秒差をつけている。3位、4位にはセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのフェラーリ勢が入り、フリー走行すべてでトップ4を2チームが独占している。
セッション開始時は気温27度、路面33度、天候は晴れ。まずはマノーでデビュー2戦目となるエステバン・オコンがコースインすると、マクラーレンのジェンソン・バトン、レッドブルのダニエル・リカルドと続いていく。初タイム計測はハースのエステバン・グティエレス。開始10分までは、そのグティエレスのチームメイト、ロマン・グロージャンが1分24秒463でトップ。
そのグロージャンが、ターン8のアスカリシケイン進入時、左側の縁石にタイヤを乗せた際に姿勢を乱して単独スピン。そのままグラベルにマシンを止めてしまいバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入される。マシンは無傷だったものの、グロージャンはグラベルからマシンを出すことができなかったため、マーシャルが回収。わずか4周でセッションを終えることになった。
VSC解除後、20分が経過すると上位勢が次々とタイムを更新。レッドブルの2台、スーパーソフトタイヤのリカルド、ソフトのマックス・フェルスタッペンを筆頭に、ソフトのハミルトンとロズベルグ、同じくソフトのベッテルとスーパーソフトのライコネンがトップ10に名を連ねる。
30分経過時点でのトップ10は、ハミルトン、ベッテル、ロズベルグ、ライコネン、リカルド、バルテリ・ボッタス、フェルスタッペン、グティエレス、グロージャン、バトン。
残り20分のタイミングで、メルセデス2台がアタックラップを開始。スーパーソフトに履き替えたハミルトンが1分22秒008、同じくスーパーソフトのロズベルグが1分22秒401でメルセデスがトップ2に浮上。
そして残り10分を切ると、各車スーパーソフトで最後のアタックへ。ベッテルとライコネンがメルセデスに続く3位、4位。ボッタス、フェリペ・マッサのウイリアムズ勢が5位、6位。リカルドとフェルスタッペンのレッドブル2台は、それぞれソフトタイヤでロングランを行いタイム更新はせず7位、8位。フォース・インディアのセルジオ・ペレスが9位。ハースのグティエレスが10位。マクラーレンはバトンが12位、フェルナンド・アロンソは17位という結果となっている。
予選はこのあと9月3日(土)日本時間21時(現地14時)に開始される。