ザウバーがヘッド・オブ・エアロダイナミクスとして、ニコラス・エネル・デ・ボープレを迎えたことを明らかにした。
43歳のエネル・デ・ボープレは、ベネトン、フェラーリ、マクラーレンといったトップチームを渡り歩き、直近ではルノーで空力部門のリーダーを務めていた。彼はすでに9月初めから、ヒンウィルのザウバーのファクトリーで仕事を始めている。
ザウバーでは、ヘッド・オブ・エアロダイナミクスがしばらく空席となっており、空力開発のリーダー、マリアーノ・アルペリン-ブルベラと、空力研究を率いるシーマス・マラーキーが、共同でその役割を受け持ってきた。
先日ザウバーは、トロロッソでマックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めたセビ・プホラルも獲得し、ヘッド・オブ・トラックエンジニアリングの役職に就けている。
過去数カ月にわたる資金面でのトラブルから、ザウバーでは、先行きに不安を抱いたスタッフの流出が続いていた。だが、7月に新たな出資者が現われ、ひとまず将来が保証されたことから、チームのあらゆる方面を強化するための積極的な求人活動が再開されている。
現在、彼らが全力をあげているのは、新たなテクニカルディレクター探しだ。シーズン開幕直前にマーク・スミスがチームを離れて以来、同職はずっと空席のままなのだ。また、これとは別に、ザウバーは今後の数週間でさらに何人かのエンジニアを迎え入れ、テクニカルチームの補強を進めると言われている。