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Honda MotoGP第12戦イギリスGP Moto2クラス初日レポート

2016年09月03日 16:41  AUTOSPORT web

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中上貴晶
Moto2レポート
 Moto2クラスは、1回目、2回目のセッションともに途中から雨が降り、フラストレーションのたまる一日となりました。1回目のセッションは、ドライコンディションで走れたのが5ラップ前後、午後の走行も同じく5ラップ前後となり、選手たちにとっては、様子見の一日となりました。

 トップタイムをマークしたのは、ホームグランプリに闘志を燃やすサム・ロース(Federal Oil Gresini Moto2)で、1回目、2回目ともにトップタイムをマークし、地元ファンを喜ばせました。シーズン中盤戦に入ってやや調子を落としていたロースですが、前戦チェコGPで今季5度目の表彰台に立ち、上り調子。ホームグランプリで、第4戦スペインGP以来となる今季2勝目、8戦ぶりの優勝を狙います。

 2番手には中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)。不安定なコンディションの中で満足のいく走行はできませんでしたが、今回は3戦ぶりのPPと4戦ぶりの表彰台の獲得に大きく前進しました。3番手には2戦連続優勝を狙うジョナス・フォルガー(Dynavolt Intact GP)。4番手には初の表彰台を目指すアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、5番手にはトーマス・ルティ(Garage Plus Interwetten)、6番手に総合首位のヨハン・ザルコ(Ajo Motorsport)と続き、ここまでがトップから1秒差以内でした。

 2日目の予選では、ドライコンディションになれば大きくタイムが更新されることが予想されます。しかし、天気予報は雨。ウエットコンディションになれば、厳しい走りが要求されるシルバーストーンだけに、予選結果に注目が集まります。

サム・ロース(Moto2 1番手)
「今日、ドライコンディションで走れたのは、わずか20分でした。そのため思うようにセットアップを進めることができませんでした。しかし、それはみんな同じなので、トップタイムで初日を終えられて、とてもよかったです。天気予報では、明日の午前はドライコンディション、午後はウエットコンディション。しかし、日曜日の決勝は90%の確率でドライコンディションになりそうです。不安定な天候になりそうですが、こればかりは仕方がありません。このサーキットは大好きです。リラックスして走れたし、今日も楽しめました。ドライになれば、まだまだセットアップは進められます。明日は、天気を見ながらセッションをこなしていきたいです」

中上貴晶(Moto2 2番手)
「FP1、FP2ともにほとんど周回できませんでした。明日も雨になる確率が高そうですが、日曜日はドライになりそうなので、もっと多く周回したかったです。午前も午後もちゃんと走れたのは5周ほどでしたが、ひとまず2番手で初日を終えられてよかったです。決勝は、ウエットでもドライでも不安はありませんが、しっかり自分の走りを出せるようにしたいです。中途半端なコンディションの一日になりましたが、その中で2番手。まずまずのスタートになりました」

ジョナス・フォルガー(Moto2 3番手)
「3番手というポジションには満足していますが、今日はあまり走れませんでした。シルバーストーンはロングコースで、流れるような走りをするパートと遅い区間があります。そのため、いいリズムを見つけることが必要になります。今日は短い周回の中でいいフィーリングで走れました。それだけに、もう少し走りたかったです。セットアップもまだまだやらなければなりません。明日がドライコンディションになれば、引き続き、セットアップを進めます」