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山田真之亮 スーパーGT第6戦鈴鹿 レースレポート

2016年09月03日 13:41  AUTOSPORT web

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山田真之亮
2016年8月31日
山田真之亮 PRESS RELEASE

ルーキー山田真之亮、スーパーGTで初のポールポジション獲得!
しかし不運なセーフティカー導入で勝機を逃し、悔しい4位に。

 8月26日~27日、三重県、鈴鹿サーキットにてSUPER GT第6戦、「2016 AUTOBACS SUPER GT Round 6 45th SUZUKA 1000km RACE 」が開催されました。TEAM UP GARAGE with BANDOHから参戦する山田真之亮は、火曜日からサーキット入りしてコンディションを整え、心に勝利への野望を秘めてこのレースに挑みました。

 TEAM UP GARAGE with BANDOH は土曜日の午前中に行なわれたフリー走行から順調な仕上がりを見せ、チームのエースドライバー、中山友貴選手がまずはステアリングを握り、セットアップの方向性が間違っていないことを確認し、山田真之亮に交代。1分59秒782で4番手タイムをマークしました。「マシンのバランスは、今シーズンで一番いい」と、ピットに戻った山田真之亮はエンジニアに開口一番、笑顔で伝えました。午後の予選に向けて、細部のデータをチェックしてセットアップを進め、予選でのトップタイムを目指します。

 午後の予選、天候は曇り。気温が33°C、路面温度44°Cというコンディションの中、予選Q1がスタートします。今回もQ1アタッカーは山田真之亮です。出走28台中、上位14位以内に入ることがQ2進出への条件だけに、ルーキー山田には責任重大ですが、マシンの調子に自信を持っていたこともあり、その表情にプレッシャーはありません。セッション残り5分となったところで、1分58秒923をマークし、トップに躍り出ます。最終的に3番手でQ1を通過。中山友貴選手にバトンを渡しました。

 その中山選手は、予選Q2、開始4分ほどでコースイン。あっさりと1分57秒876のトップタイムをマークしてみせました。多くのドライバーがそれを更 新しようと試みるものの、誰一人届かず、TEAM UP GARAGE with BANDOHが参戦2年目にして初のポールポジションを獲得しました。これは中山友貴選手が同チームに加入して初めての、そして山田真之亮にとってはスーパーGTで初のポールポジションです。


 決勝レースは1000Kmの長丁場、天候は朝から雨という状況でした。スタート前のウォームアップ走行が20分間設けられ、18号車は15番手タイムに甘んじました。路面は次第に乾きはじめ、決勝スタート時にはハーフウェット状態ではあるものの、18号車はスリックタイヤを装着してスタートを迎えました。

 スタートドライバーは中山友貴選手が務め、まずは順調にトップで1周目をクリア。そのまま安定したペースで周回を重ね、それを1秒差でライバルたちが追う展開。しかし中山選手は次第にペースを上げて、後続との差を7秒近く開いて28周終了で山田真之亮に交代。山田も順調に周回を重ねます。

 58周目に再び中山選手に交代し、再びトップを奪い返すと中山友貴選手は次第にリードを広げはじめたのですが、83周目、GT300車両のクラッシュによってセーフティーカーが入り、マージンがゼロになってしまいます。

 その後もピット戦略の異なるライバルたちと激しいバトルを展開しつつ、終始トップ争いを繰り広げましたが、時折降り出す雨に翻弄され、最後のピット作業を終えてコースに戻った山田真之亮は、ギヤに不安を抱えてつつ、最後までマシンを労わり、最終的に4位でチェッカーを受けることとなりました。

 ドライバーや、チームとしての戦略にミスはなく、中山友貴選手は「一度も誰にも抜かれていないのに、負けるなんて……」と肩を落としました。

■山田真之亮のコメント
「スーパーGTデビュー5戦目で、予選でポールポジションを獲得できたのは、素直に嬉しいです。僕は去年、FIA-F4を戦っていたので、記者会見の場に座っていること自体がまるで夢のようでした。僕をチームに誘っていただいた石田誠監督や、坂東正敬総監督に感謝しています。ポールを獲得できたのは速いマシンを用意してもらったことと、中山友貴先輩の素晴らしいアタックが大きいです。でも、僕自身も受け持ったQ1をミスなく走って中山さんにつなげたこと、そしてマシンの状況などをうまくフィードバックしてアシストできたと、満足しています。
決勝レースは天候に翻弄されたのと、セーフティカーが入ったことで、せっかく奪ったリードがなくなってしまったのが悔しいですね。チームもドライバーも、ミスなく1000KMを走り切りましたが、結果には満足できない悔しさが残ります。この悔しさは、次のタイ戦で必ず晴らしたいと思っています」