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WEC第5戦メキシコ予選はアウディ8号車がポール獲得。トヨタ6号車は修復間に合う

2016年09月03日 08:41  AUTOSPORT web

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アウディが僅差の争いを制し2戦連続のポールポジション獲得
WEC世界耐久選手権第5戦は9月2日、メキシコのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで公式予選が行われ、8号車アウディR18(ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス組)がポールポジションを獲得した。

 1991年にSWCスポーツカー世界選手権が開催されて以来、世界最高峰の耐久選手権がメキシコで開催されるのは実に25年ぶり。大幅に改修されたこのサーキットでのポールポジション争いは、またしてもアウディとポルシェの一騎打ちとなった。

 ディ・グラッシとデュバルがアタックを担当したアウディ8号車は、ニール・ジャニとマルク・リエブがドライブする2番手のポルシェ919ハイブリッド2号車に0.042秒という僅差で競り勝ちポールを奪取。3番手には、トレーニング中の怪我から戦列に復帰したブノワ・トレルイエの所属するアウディ7号車、4番手にはポルシェ1号車と、前戦ニュルブルクリンクのような決勝レースでの激しいバトルを予感させる結果となった。

 一方、アンソニー・デビッドソンの欠場、フリー走行での6号車の大クラッシュと、ここまで不運に見舞われているトヨタTS050ハイブリッド勢は、ポジションこそ5番手、6番手に終わったが、5号車をドライブするセバスチャン・ブエミと中嶋一貴はポールのアウディ8号車に対し0.891秒差の1分25秒960という平均ラップを記録し、6時間の決勝レースに望みをつなぐ。

 また、前日のフリー走行で、モノコックにまでダメージが及ぶ大クラッシュを喫した6号車は懸命な復旧作業が実を結びなんとか予選に出走。調整不足のマシンで1分26秒台のラップタイムを記録した。

 LMP2クラスは地元メキシコ人ドライバーのリカルド・ゴンザレスが所属する43号車RGRスポーツ・バイ・モランドのリジェJSP2・ニッサンがポールポジション。LM-GTEはProクラスが95号車、Amクラスが98号車と、アストンマーチン・レーシングがともにポールを獲得した。山岸大の所属する50号車ラルブル・コンペティションはLM-GTE Amクラス5番手から決勝レースに挑む。

 決勝は9月3日午後13時30分(日本時間27時30分)にスタート予定だ。