イタリアGP前日に行われたフェリペ・マッサの引退発表は、レース関係者だけでなく、パドックにいる他のドライバーたちにも衝撃を与えた。
フェルナンド・アロンソ(2010年から2013年までフェラーリでチームメート)
「フェリペとは2000年代前半からずっとレースをしてきた仲間。フェラーリでは4年間チームメートだったしね。とてもいいヤツだから、いなくなるのは寂しいよ。でも、彼が決めたことだから仕方がない。フェリペと彼の家族の今後の幸運を祈っている」
フェリペ・ナッセ(同じブラジル出身であり、2014年にウイリアムズにともに所属)
「とにかく、悲しいよ。彼は僕にとって、F1そのものだった。彼のレースを見てF1を目指し、彼の援助によって、F1へステップアップした。僕がウイリアムズのリザーブドライバーになったとき(2014年)、彼は僕に母国の先輩として本当にいろんなアドバイスをしてくれた。サーキットにいるときだけでなく、サーキットの外でも彼は食事に誘ってくれたり、本当にいい先輩だった。彼は僕にとって、カリスマのような存在であり、お兄さんのようでもあり、また友達のようなF1では本当に大きな存在だったんだ」
キミ・ライコネン(2007年から2009年までフェラーリでチームメート)
「僕たちは3年間、いい関係を築くことができた。彼が2009年に事故に見舞われたことは不運だったし、状況はかなり厳しいものだったけど、そこから這い上がってきたんだから、本当に強いと思う。引退するのは残念だけど、最終的にそれが彼の選択だから仕方がない。でも、F1を引退としても人生は続いていく。彼が良い形でF1のキャリアを終えることを願っている」
セバスチャン・ベッテル
「彼がやめるのは残念。寂しくなるだろう。将来、彼が何をやるかはわからないけど、とにかく幸運を祈っている。ドライバーとしての才能にあふれていただけでなく、人間としても彼は素晴らしい人だからね」
ジェンソン・バトン
「フェリペがF1をスタートして以来、僕は彼とずっとレースをしてきた。僕たちは15年間一緒にレースをしてきた。彼はたくさんの勝利を挙げ、多くのことを成し遂げた。これまで多くのドライバーがF1から引退してきた。その中には、親しかった人も少なくない。彼らが引退を発表するたび、僕はちょっぴり複雑な気持ちになる。でも、人にはそれぞれの理由がある。フェリペの決断はとても勇敢なこと。その決断が、間違いなくそれは正しい決定だと思いたい」
カルロス・サインツJr.
「フェリペに初めて会ったのは2005年のこと。たしか僕は10歳か11歳のときだった。彼はとてもやさしく接してくれたことを今でも覚えている。僕はそのときから、ずっと彼を尊敬していた。だから、この悲しい知らせを聞いて、僕はこの会見場に来る前、彼のところへ行き、彼を抱きしめた。彼の今後の幸運を祈りながらね」
エステバン・グティエレス
「みんなと同じ気持ち。ひとつだけ付け加えるなら、彼は本当にいい人だった。僕がまだ2008年にフォーミュラBMWのドライバーだったとき、あることで彼に電話したら、それに対応してくれただけでなく、夕飯を一緒に食べようと誘ってくれたんだ。あのときの出会いは僕にとって、とても大きな意味を持つこととなった。フェリペは、そういうドライバーだった」
ケビン・マグヌッセン
「僕がF1を見はじめてから、彼がいないレースはなかったと思う。僕にとってのF1は、フェリペがいるF1だった」