F1イタリアGPが開幕、フリー走行1回目が9月2日(金)現地時間10時から行われた。首位は37周を走破したニコ・ロズベルグ。ルイス・ハミルトンが0.203秒差でメルセデスがワンツー体制を築き、キミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルのフェラーリ勢が続いている。
セッションは気温26度、路面30度のドライコンディションで始まった。序盤トップタイムをマークしたのはハミルトン。コンマ2秒差でニコ・ロズベルグ、以下バルテリ・ボッタス、ジェンソン・バトンが続く。このセッションではバトン、フェルスタッペン、ペレスがコクピット保護システムの「ハロ」を装着。テストタイヤとして、ピレリのプロトタイプも持ち込まれている。
やがてフォース・インディアのセルジオ・ペレスがメルセデス勢に続く3番手に浮上。ニコ・ヒュルケンベルグに代わってフリー走行1回目を担当するアルフォンソ・セリスも順調に周回を重ねていく。
20分すぎ、ハースのロマン・グロージャンが4番手に。25分過ぎにはフェルナンド・アロンソが3番手に上がってくる。ここでロズベルグが、ハミルトンのタイムを上回り、トップに。また、ボッタスがアロンソを上回り、ウイリアムズが3番手を奪う。その後、地元フェラーリ勢がベッテル3番手、ライコネン4番手と上位に上がってきた。
30分が経過した時点での順位は、首位ロズベルグ、ハミルトン、ベッテル、ライコネン、ボッタス、アロンソ、ペレス、グロージャン、マックス・フェルスタッペン、ダニエル・リカルドというトップ10。
その後まもなく、ハミルトンが1分23秒643のベストタイムで、再びトップに立った。ペレスは4番手に上がり、フェラーリ勢に割って入る。
残り45分の時点で首位ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、ペレス、ライコネン、フェルスタッペン、ボッタス、リカルド、アロンソ、バトンというトップ10。ここでトロロッソもコースに出て、カルロス・サインツJr.が14番手、ダニール・クビアト18番手のタイムを記録する。
木曜日に、今季限りでのF1引退を発表したフェリペ・マッサは、ターボ関連のトラブルで走れずにいたが、ようやくコースイン。最後は14番手につけた。
メルセデス勢は再びソフトタイヤに戻して走行。55分ごろ、ロズベルグが1分22秒959でチームメイトを逆転する。残り30分の時点でロズベルグ、ハミルトン、ベッテル、ペレス、ボッタス、ライコネン、フェルスタッペン、リカルド、バトン、セリスがトップ10。
残り15分となったところで、ライコネンがペレスを上回って4番手に浮上。その後ベッテルも逆転して、3番手まで上がる。バトンが一時トップ10圏内に入るが、ハース勢もタイムを更新してグロージャン6番手、グティエレス10番手に入ってくる。
90分間のセッションを終えて、トップはロズベルグ。以下ハミルトン、ライコネン、ベッテル、ペレス、グロージャン、ボッタス、フェルスタッペン、グティエレス、リカルドがトップ10。
ほとんどのドライバーがソフトタイヤで自己ベストを記録したが、フォース・インディアとハースはスーパーソフト、アロンソはプロトタイプでベストタイムをマークしている。耐衝撃性を高めたプロトタイプは、10月のマレーシアGPでの実戦投入を目指してテストが進められている。
なお、アロンソは終盤ギヤボックスのトラブルに見舞われた。