デビュー当時には「史上最強のフォルクスワーゲン」の謳い文句で登場、圧倒的な高性能をゴルフ・ヴァリアントのボディに詰め込んだ「R」に、特別装備を施した限定車「Golf R Variant Carbon Style」(ゴルフ アール ヴァリアント カーボン スタイル)」が70台の限定車として登場。8月29日より発売が開始された。
高性能版にふさわしく、2リッターの4気筒直噴ターボは高出力マッピングで最高出力は280PSにもなるが、ふだんの走りは低回転重視。ロングストロークのフラットトルク型で1800-5100回転の間で38.7kg・mを発生。
DSGを駆使して高回転を使ったり、DCCをスポーツやレースにセットすれば高性能ターボらしい高回転の伸びも楽しめるが、通常の加速では、早々にアップシフトさせて伸びやかな加速特性を持たせた変速制御を行う、知的なモデルでもある。
フットワークの方向性もそのパワートレインの味付けに見合うもので、標準車に対して20mmダウンのサスペンションを採用し、高負荷を掛けたコーナリングでもサスストロークはわずかな領域でいなし、それでいて荒れた路面でも角のある振動が抑えられているという、上質さを感じさせるもの。
さらにインテリアも、標準のヴァリアントに対してはR専用のバケットタイプとなるレザーシートを始め、ステアリング、シフトノブ、ドアシルプレートなど多くの専用品を奢る。
その特別な1台に「CarbonStyle」だけのスペシャルな装備を追加採用。エクステリアでは、グレーペイントを施した1インチアップとなる専用19インチアルミホイールを装着し存在感を際立たせたほか、こちらも限定車の専用装備となるカーボンドアミラー(カバー)を装備。
一方のインテリアは、カーボン調のテクスチャーを施した上質なナパレザーシートを採用することで、エクステリアのアクセントであるカーボンドアミラーカバーと統一感が図られるなど、細部にまでこだわった仕様となっている。
ボディカラーはラピスブルーメタリックとオリックスホワイトマザーオブパールエフェクト(有償オプション)の2色で、各50台、20台の内訳。車両価格は576万円となっている。