ルイス・ハミルトンは、もし今シーズンの残りでパワーユニットのアップグレードができなくとも「気にしない」と述べた。
現在チャンピオンシップをリードしているハミルトンは、ベルギーGPの週末で3度に渡るパワーユニットのコンポーネンツ交換を行い、60グリッド降格処分と引き換えに3基の新パワーユニットを得た。
3位フィニッシュによりグリッドペナルティのダメージを最小限に抑えたものの、もしメルセデスが今シーズンの残りでパワーユニットのアップグレードを持ち込み、ハミルトンがその最新版を利用した場合、さらなるペナルティを受けなくてはならない。
イタリアGPの週末に先立ち、ハミルトンは「いまのバージョンのパワーユニットに満足している。あるもので、喜んで今シーズンの残りを走り切るよ」と語った。
「もしアップグレードがあると言われても、いまのパワーユニットでも勝てるから、わざわざ使ったりはしないね。アップグレードは大体が信頼性に関わるものだし、たいてい、わずかな変更に過ぎない。だから心配してないよ」
メルセデスは今季さらにパワーユニットのアップグレードを投入すると考えられているが、代表であるトト・ウォルフは「ダイナモでのテストの状況から言うと、パフォーマンスに大きな違いをもたらすような成果は出ていない」と語っている。
ハミルトンは3基の新しいパワーユニットを獲得してはいるものの、それらの信頼性については何の保証もないと言う。
「新品パワーユニットはどれも完璧だと思っているかもしれないけど、どんなことも起こりうる。シーズンの初めにも新品は持っていたので、そのときと違う状況にいるとは言えない」
「これでレースができるし、仕事に集中して取り組むこともできるし、遠慮することなく運転できる。ペナルティはもう済んだので、ロズベルグが好き放題できるような週末はもう過去のものだ」
「スパは大事なレースだったけど、僕はポイントを獲得できたし、さらに表彰台も獲得できた。今週末からは思う存分、バトルするよ」