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松山ケンイチ主演『聖の青春』主題歌は秦基博、新予告編&写真公開

2016年09月02日 10:11  CINRA.NET

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左から秦基博、『聖の青春』ポスタービジュアル ©2016「聖の青春」製作委員会
映画『聖の青春』の主題歌を秦基博が手掛けることが判明。あわせて予告編が公開された。

主題歌に起用されたのは、秦の新曲“終わりのない空”。病気を患いながらも名人になることを夢見て将棋に挑んだ主人公・村山聖の一生に感銘を受けたという秦が、同作のために書き下ろした楽曲だ。

リリー・フランキー演じる師匠の森信雄が「さっき村山君亡くなりました」と話すシーンで始まる予告編では、松山ケンイチ演じる村山と東出昌大演じる羽生善治の対局のシーンや、村山が道端で倒れる場面、染谷将太演じる弟弟子・江川貢が涙を流す姿に加え、村山と羽生が笑顔を浮かべながら語り合う様子が確認できる。また棋士役の安田顕、柄本時生の姿も映し出されているほか、主題歌“終わりのない空”も使用されている。

11月19日から東京・丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国で公開される『聖の青春』は、幼い頃から腎臓の難病を患い、29歳で逝去した実在の棋士・村山聖を描いた大崎善生の同名小説が原作。羽生善治をはじめとする同世代の棋士との戦いや、師匠、家族との絆、ライバルたちとの友情を通して、命の危険を冒しながら将棋に没頭した村山の生涯を描く。

■秦基博のコメント
主題歌のお話を頂き、村山聖さんという稀代の棋士のストーリーということで気合いが入りました。
曲作りは5月頃から。完成直前の映像を拝見し、将棋を通した魂のぶつかり合い、聖の、病気という困難に直面しながらも、名人という夢に突き進んでゆくその姿に感動をおぼえました。エンドロールに流れることをイメージしながらまず曲を、そしてアレンジを考えていきました。ちょうどツアーで全国を回っている時期だったので、その移動中に原作を読み進めながら歌詞の構想を練っていきました。サビには聖のその瞬間、瞬間にいのちを燃やし、全身全霊ぶつかっていくさま、そして、彼が手記に遺した「人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ。」という言葉から汲み取った想いを込めています。映画とともにこの「終わりのない空」を受け取って頂けたら嬉しいです。

■森義隆監督のコメント
また一人、村山聖の生き方に魅せられ、その才能を『聖の青春』に注ぎ込んでくれた仲間が増えました。秦さんは今回、その美しくやさしい歌声で、誰もが限りある人生を生きていることの刹那、そしてその現実の前でのわれわれの無力さ、そして、それでも生きることのなかにある希望を歌いあげてくれました。このエンディングテーマを通して、村山聖の短い人生の物語は、映画を観てくれたみなさん自身の人生の物語と重なり合っていくんだなぁ、と。感慨です。