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NEWS 増田貴久、Hey! Say! JUMP 八乙女光…同期との関係語るメンバーなぜ増えた?

2016年09月02日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

(C)タナカケンイチ

 ジャニーズグループのトークネタに、近年変化が起こっている。「同期」ネタが、TV番組で多く披露されるようになったのだ。先日、8月20日放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)では、NEWSの増田貴久が、KAT-TUN中丸雄一と亀梨和也、A.B.C-Z塚田僚一ら同期を集めて念願の「同期会」を行ったことを告白。8月21日『スクール革命』(日本テレビ系)では、Hey!Say!JUMPの八乙女光がNEWS手越祐也が同期であることを明かし、ジャニーズJr.時代のエピソードを披露していた。この傾向について、ジャニーズに詳しいライターの佐藤結衣氏に話を聞いた。


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 まず「同期」というメンバー間の関係性について、「入所当時はライバルとして切磋琢磨する存在」であると佐藤氏は語る。


「ジャニーズの『同期』は、年齢関係なく同時期に事務所に入所したメンバーのことを指すため、年の離れたメンバーと同期になることもあります。また、ジャニーズのオーディションは基本先輩のダンスを見ながら参加者が真似し、その踊る姿をみてジャニー喜多川氏が選んでいくスタイル。一緒に踊っているメンバーのなかでいかに輝くことができるか、入所後も多くのジャニーズJr.のなかから抜きん出たものだけがデビューすることができる。グループメンバーは仲間だけれど、同期は身近なライバルという構図があります。しかし、同期について語られることが多くなってきたということは、それぞれのメンバーの活動が安定してきた証でもあるのです」


 佐藤氏は、続けてTV番組などで広くそのような関係性について語られるようになった要因のひとつとして、ジャニーズ内全体の変化を挙げた。


「ある程度であればメンバーのプライベートを明かすことができるようになってきた事務所全体のムードもあり、『同期会』で集まったことなどの話題が増えているのでは。これもメンバーたちが大人になった証拠で、各グループの活動歴が長くなっているからこその出来事。アイドルであり続けて今があることが生み出した、これまでのジャニーズにはない特殊な事例ではないでしょうか」


 一方、『同期』に関するエピソードトークを行うことは、ファンへのサービス的な意味合いもあるのではないかと佐藤氏は続ける。


「ファンがジャニーズメンバーを応援する理由は数多ありますが、なかでも各メンバー同士の関係性に興味を持つファンはかなり多い。グループ内のメンバーでの組み合わせを楽しむ「コンビ萌え」、ダンスフォーメーションの組み合わせ「シンメ萌え」といったものから、Sexy Zone中島健人さんとジャニーズWEST重岡さんのような東西ジャニーズを超えたつながりや、嵐の大野智さんに憧れて入所したというHey! Say! JUMP知念侑李さんのような先輩後輩の関係性、また『同期』とは別にSexy Zone菊池風磨さんを筆頭にした『風磨会』やA.B.C-Z塚田遼一さんの『塚田会』のようなプライベートの集まりも。このような縦・横・斜めのメンバー同士の関係性を楽しめるのは、まさにジャニーズならではと言えるでしょう」


 同期の関係にとどまらず、あらゆるメンバーの関係性から彼らの新たな一面を知ることができるのも、ジャニーズの楽しみかたのひとつ。なかでも苦楽をともにした同期メンバーとの関係性は、長年応援してきたファンにとっては当時を思い出し、比較的新しいファンにとっては意外なメンバーたちの関係性を知るきっかけとなる。ジャニーズの魅力を伝える上で重要な切り口のひとつといえる。(竹上尋子)