『第26回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞』の受賞作品が発表された。
受賞作品に選出されたのは、6月に刊行された中村文則の小説『私の消滅』。審査員はロシア文学者の亀山郁夫(名古屋外国語大学学長)が務めた。
1977年生まれの中村は、2004年に『遮光』で『野間文芸新人賞』、2005年に『土の中の子供』で『芥川龍之介賞』、2010年に『掏摸(スリ)』で『大江健三郎賞』を受賞したほか、ノワール小説に貢献した作家に贈られるアメリカの文学賞『デイヴィッド・グーディス賞』を日本人で初めて受賞した。
授賞式は10月13日に東京・渋谷のBunkamuraで開催。受賞を記念した対談も実施し、一般から30人を招待する。参加申込は10月5日までBunkamuraのオフィシャルサイトで受付中。
■中村文則のコメント
大変嬉しく、光栄に思います。賞を頂くということは、その作品への評価だけではなく、今後の作家生活への励ましを頂くことだと感じます。魔力と光を合わせもつような小説を、今後も目指していきます。ありがとうございました。