ジェンソン・バトンは現在F1で圧倒的な強さを誇るメルセデスと、自身が2009年に初のタイトルを獲得したブラウンGPを比較することは無意味だと語った。
先日、バトンは「同じマシンに乗ったふたりだけがトップ争いをするなんて状況は、F1のあるべき姿ではない」と述べ、およそ2年半近く続くメルセデス一強状態を憂いている。
しかし自身初のタイトルを獲得した09年シーズンで、バトンは開幕7戦中6戦で優勝。残る1戦も3位表彰台を獲得するなど、ライバルを寄せ付けない速さをみせつけた。
バトンは当時のブラウンGPと現在のメルセデスは似たような状況にあるのではないかと問われると、「そういった比較をしたがる人は多いが、それはナンセンス。そもそも比較できる対象ではない」と応じた。
「メルセデスは潤沢な資金があり、その恩恵を受けてライバルより先を行っている。彼らはほぼすべてのレースで勝っているが、ブラウンGPは違った」
「確かにシーズン序盤は好調だったけれど、(予選で)ポールポジションやフロントロウを獲得することができなかった。そのうちの半分は穫れる実力があったにもかかわらずね」
「レースでうまく戦略が決まったから勝てていたんだ。大きなギャップを築いていた訳ではないし、第6戦以降はコースで最速のマシンではなくなった」
「一方、メルセデスは過去3シーズンに渡り、最速のチームとして君臨している。しかもライバルとは速さも段違いだ。これでは比較の対象にはならないよ」
「完璧なチームスタッフに潤沢な資金、そして最高のドライバー。彼らは本当に素晴らしい仕事をこなしている」
「このままではメルセデスに勝負を挑めるチームは現れないだろう。だから、レギュレーション変更の必要性があると言っているんだ」