トロロッソのカルロス・サインツJr.は、2017年型マシンの第一印象として、今年とは別カテゴリーのようなルックスで、F1として理想的なスタイルであると語った。
来季F1ではテクニカルレギュレーションが大幅に変更され、ワイドなウイングとタイヤが導入され、サーキットによってラップあたり今より3秒から6秒速くなることが見込まれている。
来季に向けた初期テストでトロロッソの新型シャシーのデザインを見たというサインツは、今年と比べると完全に別物であり、ポジティブな変化を感じたという。
「風洞で(2017年のトロロッソのシャシーデザインを)見た」とサインツ。
「今年とは別カテゴリーのようなルックスだ。あれこそまさにF1が必要としているものだ」
「(今は)完全なF1ではなく、ハイブリッドだ」
「来年のマシンは、まさに本物のF1カーに見える」
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンベリーは、見た目だけでなくパフォーマンス的にも、今とは別カテゴリーのようになると予想している。
「これだけパフォーマンスが向上すると、他のカテゴリーといっていいほどだと思う」とヘンベリー。
「GP2からF1にジャンプアップするような感じになるだろう。今の状態と比べると『F1プラス』といってもいいぐらいになるのではないだろうか」
レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは、今より圧倒的に速いマシンになることで予選はかなり楽しくなりそうだと語った。
「速いマシンになるというのはいいことだよね。レースではそこまでではないかもしれないけど、予選では、たとえばバルセロナのターン3を全開で攻めたり、ターン9で全開に近づけたりするかもしれない。それはすごくいいことだ」とリカルド。
「予選ラップで今までよりもプッシュできる。それだけでずっと楽しくなる」
「決勝になると、結局今年とさほど変わらなくても、別にがっかりすることはない。特に問題はないよ」
「来年もタイヤを管理して走るという点では変わらないだろう。それには慣れているし、タイヤを管理することに楽しみもある。それによって2回ストップになったり3回ストップになったりするからね」