WedsSport ADVAN RC F 2016 AUTO BACS SUPER GT Round 6 「45TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000KM」
■開催日 予選8月27日(土)決勝8月28日(日)■開催地 鈴鹿サーキット
■入場者数 予選26,500人 決勝34,000人
SUPER GT 第6戦「45TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000KM」は三重県の鈴鹿サーキットに舞台を移し開催された。菅生、富士に続く真夏の三連戦の締め括り、後半戦を占う上で貴重な1戦となる。しかも1000kmという長丁場のレースだけに、ポイントも通常より多く与えられる。
LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、予選では、Q2まで進み4番グリッドを獲得し、決勝では、台風の影響で微妙な雨に悩ませるが、関口選手、国本選手の息のあったコンビで、高パフォーマンスを発揮し、5位でチェッカーを受けた。
■予選 8月27日(土)4位(1’48.114)
公式予選 天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 Q1開始時33度/44度、Q2開始時33度/43度、Q2終了時32度/41度
晴天から始まった予選日は、はずは9時20分からフリー走行が行われた。19号車WedsSport ADVAN RC Fは、このフリー走行で3番手のタイムを出し好調な滑り出しを見せた。
そして14時50分から500クラスのQ1が始まった。いつものように、予選が始まってすぐは走り出さず、4分遅れの14時54分に46号車が先陣を切ってコースイン。そして46号車から2分経過した14時56分に19号車WedsSport ADVAN RC Fがコースへ。
Q1アタッカーは関口選手。朝のフリー走行でも好調を発揮していただけに、期待のかかるQ1、ウォーミングラップからの3ラップ目には早くも1分48秒007のタイムをマークし暫定トップに躍り出た19号車WedsSport ADVAN RC F。パフォーマンスの高さを発揮する走りを見せるが、終了間際に3番手に後退するが、Q2への切符を手にした。
そして300クラスのQ2の後、15時35分からオンタイムで500クラスのQ2が始まった。精鋭8台によるタイムアタックは、国本選手に託された。国本選手は3分遅れでコースイン。ポールポジションをかけてタイムアタックを開始。まずは46号車がコースレコードを更新し1分47秒587のタイムで暫定トップに立つ。
それを追うように国本選手も1分48秒114のタイムで2番手につける。しかし、終了間際にウエイトハンデの軽さで有利な15号車が1分47秒457のタイムでトップを奪うと、12号車が1分47秒922のタイムで3番手に食い込む走りを見せた。
Q2の結果、明日のポールポジションは15号車ドラゴモデューロNSX CONCEPT-GT、2位、46号車S Road CRAFTSPORT GT-R 、3位 カルソニック IMPUL GT-R、4位、19号車WedsSport ADVAN RCFはLEXUS勢では最上位にランキングされる結果となった。
■決勝 8月28日(日)5位
天候:曇り時々雨 | コース:ウェット/ドライ | 気温/路面温度 開始:27度/28度>中盤:28度/29度>終盤:28度/30度
決勝日は雨の幕開けとなった鈴鹿サーキット。台風の影響で不安定な天気となり、決勝が始まるまでに降ったり止んだりを繰り返すこととなるが、決勝が始まるころに半分乾いたドライコンディション寄りにまで回復した。
各チーム、タイヤ選択にはギリギリまで悩むこととなるが500クラスは全車がドライタイヤを選択した。今回は1000kmの長丁場のレースとなるため、通常では朝に行われる30分間のフリー走行はなく、スタート進行のフリー走行が20分間行われた。
そして、華やかにグリッドウォークが行われた後、1000km先のゴールを目指して決勝の幕が上がった。19号車WedsSport ADVAN RC Fのステアリングを握る関口選手は、オープニングラップでライバルにコース外へと押し出されそうになるが、これをこらえて、1コーナーへもつれ込むように侵入。序盤から波乱のレースを展開し、ポジションを6位に構える。
その後はポジションを入れ替えながらも安定したレースを展開し、27ラップ目にピットイン。国本選手に19号車WedsSport ADVAN RC Fのバドンを渡す。500クラスの1回目のピットインは26ラップ目から29ラップには終了し一連のピットラッシュが終わった30ラップ目には19号車WedsSport ADVAN RC Fは4番手にポジションを置きレースを展開。
トップは同じLEXUS勢の38号、続いて12号車、3番手に46号車が続くが19号車36号車を含めた3台で激しい3位争いが始まる。終始テールtoノーズの三つ巴の戦いとなるが、ペースの速さで36号差が競り勝つと一気に3位までのポジションを上げた。19号車WedsSport ADVAN RC Fは5位にポジションを構える。
厳しいポジション争いになかなかペースを上げられず苦戦し、ポジションを8位にまでドロップしてしまったことから19号車WedsSport ADVAN RC Fは、ライバルより早めの52ラップ目に2度目のピットイン。再び関口選手を乗せ戦列に戻った。すると程なくして雨が振り始め、コースアウトするマシンも目立ち始めるが、すぐにこの雨は止むこととなったが冷やりとする場面であった。
レースは500クラスの上位陣が58ラップから59ラップにかけて2回目のピットイン。しかもこの時点で2位を快走していた12号車がマシントラブルで火災が発生。戦線離脱を余儀なくされてしまう。19号車WedsSport ADVAN RC Fは運も味方に付け5位にポジションを回復。レースは折り返し地点に差し掛かった76ラップ目には300クラスのマシンがコース上に止まってしまい、FROが介入。
そして88ラップ目には300クラスのマシンが単独で激しくクラッシュし、マシン後部を大破。このクラッシュによりSCボードが提示され、レースは仕切り直しに。前後のライバルとのマージンはなくなるが、大きく順位が動くことはなく、レースを展開し、115ラップ目に5位で3回目のピットイン。
関口選手に19号車WedsSport ADVAN RC Fのバトンが渡された。ライバルのピットインのタイミングで順位を入れ替えるが、500クラスのピット作業が終わったころには6位にポジションを置きレースを展開。レースは終盤に向けて展開されるが上位陣は36号車をトップに38号車、46号車、6号車5位の19号車とLEXUS陣営が締める図式となった。
関口選手は、前を行く6号車をプッシュし続け、少しずつ差を縮める快走を見せるが、大きくレースが動くことはなく、142ラップ目に最後のピットイン。ゴールを目指して再び国本選手が走り出した。この時点で、首位を走るのは、トップが38号車,
続いて36号車、46号車、6号車、1号車、19号車という図式。19号車WedsSport ADVAN RC Fは、1号車を追うレース展開となるが、ペースは19号車が少し勝るが、なかなか1号車に追いつけず歯がゆいレースが続き、このままゴールを迎えるかと予想された170ラップ目には雨が振りだした。荒れた路面をたたく雨は、かなりスリッピーであるのは間違いないが、あと3ラップでレースはゴールを迎える。
今更ピットに入る他のマシンはなかった。19号車WedsSport ADVAN RC Fを操る国本選手も、スリッピーな路面に苦戦しながらも走り続け、173ラップ目にゴールを迎えると思った矢先、前を行く1号車が突然、130R手前のコース脇にマシンを止めた(ガス欠)これにより、最後の最後でポジションを5位にあげゴールを迎え、真夏のサバイバルレースの幕を閉じた。
今回のレースで、連続獲得ポイントを15戦に伸ばし、後半戦に向けて勢いをつけた一戦となった。
■関口雄飛選手コメント
5位ということで悔しい結果となりました。1000kmということでいろんなアクシデントがありました。その代表が昨日のフィーリングが今日はまったくなくてクルマのペースとしては単独で走ると厳しくて抜かれたりしました。
それでも300クラスを利用して車以上の順位を取り戻したりしたんですが。ニスモ(1号車)が凄い勢いで追いついてきたときには、ちょうど雨が振ってきて、ちょい濡れは得意なので引き離したり、ドライバーとしては今以上のポテンシャルを引き出せたかと思いますが、表彰台を狙っていたので悔しいです。
タイこそは今日のようなコメントにならないようにチームとYOKOHAMAさんと協力して挑みたいと思います。ありがとうございました。
■国本雄資選手コメント
第2と4と6スティントを担当したんですが、第2スティントでタイヤに違和感があって、特に右フロントに違和感があり途中からタイヤの摩耗が激しくて順位を落としてしまったので悔いが残ります。それ以外はほぼノーミスで走れたんですが。
やっぱり上位陣とはペースが劣っていたのが悔しいでが、チームも僕たちも最後まで走れたのは良かったですね。しかし上位からのスタートで表彰台を狙っていたので悔しいです。ですが気持ちを新たにタイに行きたいと思います。長い時間、応援ありがとうございました。
■坂東正敬監督コメント
予選4位だったので決勝結果5位でひとつポジションを落としました。クルマ自体壊れることなく完走できたのはメカニック、エンジン屋さん、TRDさん、横浜ゴムさん、皆さんに感謝しています。ただ予選4位だったので、かなり表彰台を狙えるレースだったので、表彰台を見せることができず申し訳ありませんでした。
厳しいレースのなか、ドライバーは100パーセント以上の力を出してくれました。多少の接触やピットでオフィシャルに止められてタイムロスしたりしました。ピット回数が決められている以上、なかなか戦略的には厳しかったです。5位ではかなり不満足です。それだけチームが強くなっているのかもしれません。
チーム力はGTのなかで1番だと思っているので残り3戦がとても楽しみです。今回のレースは4位まであと約10秒、トップの2台のペースについていけずレースが終了してしまいました。
ポイント的には15戦連続で取れていますので、それを考えて次のタイに向けてミーティングして挑みたいと思います。今後とも応援よろしくお願いいたします。
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