カルソニック IMPUL GT-R AUTOBACS SUPER GT Round6 45th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km
2016年8月27日~28日
No.12 カルソニック IMPUL GT-R 安田裕信/J.P.デ・オリベイラ
車両火災により無念のリタイア
8/27(土)公式予選
天候:くもり コース:ドライ
気温/路面温度 Q1開始時33度/44度、 Q2開始時33度/43度
観客動員数/26,500人
台風の影響で不安定な天候も心配された、鈴鹿サーキット。朝のフリー走行前に雨が降り、ウエットでの走行となり、その後午前中は曇り空が広がっていたものの、次第に天候と路面状況は回復。午後の予選が始まる頃には晴れ。ドライコンディションのもと、GT500クラスのQ1は14:50に始まりました。
今回、Q1はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが担当。15分間の予選Q1、カルソニック IMPUL GT-Rは残り時間およそ7分20秒でコースインしました。まずは、確実にQ1を突破することに専念。1.48.082のタイムをマークし4位でQ2へ進出しました。
Q2へは安田裕信が久々の出走。2分間の予選Q2、残り時間およそ7分でコースイン。1.47.922のタイムでQ1順位を超える3番手を獲得。翌日の決勝レースは、セカンドローから迎えることとなりました。今回の予選は両ドライバーとも1周しかないベストタイミングに集中して、素晴らしいアタックを見せました。チームは非常にいいムードで、翌日の決勝レースへ向けて準備を進めました。
8/28(日)決勝レース
天候:くもり/雨 コース:ウェット/ドライ
気温/路面温度 レース序盤27度/28度
レース中盤28度/29度 レース終盤28度/30度
決勝レース距離 5.807km×173laps=1004.611km
観客動員数34,000人
決勝日の鈴鹿サーキットは、土曜日よりも不安定な天候となり、朝から雨が降ったり止んだりという天候となりました。しかし、決勝レース時には、降雨はなく、路面はところどころ乾いているところがあったり、濡れているところがあったりというコンディションでしたが、路面温度も高く、徐々に乾いていっている状況。ファーストスティントはスリックタイヤを装着しました。
また今回は、長丁場の1000kmレース。しかしながら、従来のラウンドとは変わらない高速戦が繰り広げられると予想されていました。アクシデント、トラブルに巻き込まれずに走りきり、前戦富士に続く好結果と、1ポイントでも多いポイント獲得を誓い、スタートドライバーのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがレースに臨んでいきました。
12:30にパレードラン1周、フォーメーションラップ1周を終えてレーススタートを切りました。スタート時ホームストレートで、スーパーフォーミュラでのITOCHU ENEX TEAM IMPULのチームメイトでもある、No.19 Weds Sport ADVAN RC F(関口雄飛選手)と接触しかかるシーンもありましたが、順位を守り3位で1コーナーに突入。そのままオープニングラップを終えます。6周目、GT300のバックマーカーが絡み始めたところでトップ2のマシンに接近。
また4位のNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路選手)からも追われ、軽い接触も伴いつつ超接近のバトルを繰り広げます。12周目、ペースに勝るNo.38 RC Fに1コーナーアウト側からオーバーテイクを許し、4位へ順位を落としますが、オリベイラはしっかりと付いていきます。
15周目、そのNo.38 RC Fと2位のNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲選手)の2位争いで、オーバーテイクをされて姿勢を乱したNo.46 GT-Rを見逃さず、オリベイラもNo.38 RC Fに続いて順位浮上。3位へポジションを戻します。
その後、トップを走行していたNo.15 ドラゴモデューロ NSX CONCEPT-GT(武藤英紀選手)もNo.38 RC Fにかわされ2位へ落ちていたところ、オリベイラもテールtoノーズへ持ち込み、25周目にスプーン立ち上がりでGT300の交錯をうまく利用し、2位へ。序盤から情熱溢れる走りをアピールします。
29周目終わりに1回目のピットイン。給油と4輪のタイヤ交換、安田裕信へのドライバー交代を終え49.8秒のピット作業時間でコースへ戻ります。
トップでコースへ戻るもアウトラップ、タイヤが冷えた状態のため直後にいたNo.38 RC F(石浦宏明選手)とまた一度はかわしていた、No.46 GT-R(高星明誠選手)に先行を許します。しかし、安田は31周目にはNo.46 GT-Rをヘアピンでオーバーテイクし直して2位へ復帰します。
トップのNo.38 RC Fとは2~3秒差で周回を重ねますが、相手のペースが速く差が広がります。2回目のピットインを目前にした56周目、雨がぱらつき始めますが、すぐに小康状態へ。
60周目終わりにピットインし、4輪のタイヤ交換、オリベイラへのドライバー交代を終え47.3秒のピット作業時間でコースへ戻ります。このアウトラップ、なんと、マシン右サイドから発煙。そのまま出火してしまい、右ドアをも焦がして脱落しかかります。オリベイラはここでコースサイドにマシンを止めて無事脱出。ここ無念のリタイアとなってしまいました。
バトルも見せつつ、順調に好位置で序盤を走行し、レースその後の展開に期待が持てる内容でしたが、ご支援いただいている関係スポンサー各社様、ファンの皆様には大変申し訳ない結果となってしまいました。残り2戦3レース、必ずや挽回し今季2勝目を目指して引き続きレースに臨みます。今回もカルソニック IMPUL GT-Rへのご声援ありがとうございました。
※オートポリス(大分県)で5/21(土)~22(日)に予定されていたSUPER GT第3戦、ならびに9/10(土)~11(日)に予定されていたSUPER FORMULA第5戦が、この度の熊本地震の影響により中止となりました。被災された皆様へ、心よりお見舞い申し上げるとともに被災地の一日も早い復旧を祈念いたします。
SUPER GTの代替戦は、11/12(土)~13(日)に予定されている最終戦のツインリンクもてぎ(栃木県)にて2レース制で行われます。SUPER FORMULAの代替戦は、9/10(土)~11(日)の第5戦の日程をそのままに、会場を岡山国際サーキット(岡山県)に変更して開催されます。こちらも2レース制で行われます。
カルソニックIMPUL GT-R 2016年シーズン ここまでの戦績
第1戦岡山 予選5位 決勝5位
第2戦富士 予選PP 決勝11位
第3戦 オートポリス 中止
第4戦 SUGO 予選13位 決勝リタイア
第5戦 富士 予選PP 決勝優勝
第6戦 鈴鹿 予選3位 決勝リタイア
ドライバーズランキング 7位 チームランキング 8位
TEAM IMPUL Event Information
●全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦
9/10(土)~11(日) 岡山国際サーキット
●SUPER GT 第7戦
10/8(土)~9(日)
チャン・インターナショナル・サーキット(タイ)
エンジニア・ドライバーのコメント
エンジニア 島田 次郎 Jiro Shimada
次戦タイはハンデも大きくないので、当然優勝を狙っていきます。コース特性としてもGT-Rに合っていると思いますが、偶然にもNo.24とNo.46もほぼ同重量ということで、そのままミシュラン、ヨコハマ、ブリヂストンと異なる3つのタイヤメーカーの直接対決の構図もあります。事前テストもなく通常の国内レースより博打の要素が強いレースではありますが、ひと山当てられるよう勝負します。また頑張ります。
安田裕信 Hironobu Yasuda
言葉が出ません。大量ポイントのチャンスを失ってしまいました。応援ありがとうございました。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ Joao Paulo Lima De Oliveira
悔しいレースとなってしまいました。これも試練だと思って、悔しさをバネに残りのレースではもっと良い走りを見せたいです。皆さん応援ありがとうございます。
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