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TCRインター:アジア・フライアウェイのタイ戦はオリオラ&ナッシュが席巻

2016年09月01日 12:51  AUTOSPORT web

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モリビデリのシビックを封じたオリオラのセアト・レオン
数多くの地域&国内シリーズが開催されているTCRの頂点となる「TCRインターナショナルシリーズ」の第8戦がタイに上陸。チャン・インターナショナル・サーキットでTCRタイの併催ラウンドとして開催された。

 8月28日に2戦が行われたが、そのオープニングとなるレース1では、土曜の予選でホンダ・シビックTCRのジャンニ・モルビデリを1/1000秒差で下したペペ・オリオラがポールから飛び出す展開に。

 7周目にはオリオラのチームメイトでもあるクラフト・バンブー・ルクオイルのジェームス・ナッシュがモルビデリのオーバーテイクに成功。これでセアト・レオンTCRの1-2体制となり、2台はそのままチェッカー。オリオラはうれしいポール・トゥ・ウィンをマークした。


「最高の日曜になった。今季ベストのスタートを切り、最初のコーナーでも十分なマージンがあったよ。ストレートでシビックが速いことは知っていたし、スタートは心配していたけどすべてがうまくいったね」とオリオラ。

「その後はマシンの温度が着実に上昇して、その管理が問題だったけど、どうやらホンダもフレッシュエアを探す動きをしていたし、同じ問題を抱えていたようだね」

 3位にモルビデリ、4位にはチーム選手権2番手のレパード・レーシング、ステファノ・コミニとジャン-カール・ベルネイのフォルクスワーゲン・ゴルフGTIが激しいチームメイトバトルの末、そのままの順位でフィニッシュ。6位には地元タイのカンタリー・クシリが入り、見事TCRタイの優勝を決めた。


 続くレース2は、スタートから荒れた展開に。オープニングラップで2台を交わして4番手まで浮上したモルビデリだったが、ターン8でコントロールを失いバリアに激しくヒット。これでセーフティカーが導入される事態に。その間、オリオラも他車との接触によるダメージを修復するためピットへ向かう。

 この波乱のなか、アクシデントを回避したナッシュが選手権でも重要な意味を持つ今季2勝目を挙げ、ポイントスタンディングでオリオラを代わし首位に浮上。2位にはレース1の接触でシビックTCRのカーバランスが十分でなかったというロシア人のミハエル・グラチョフ、3番手に8台以上が絡んだ接触の審議をかいくぐった元WTCCドライバーのドゥシャン・ボルコビッチのセアト・レオンTCRが入った。

 このブリーラム戦を終えたTCRインターナショナルは、この後、シンガポール、セパン、最終戦マカオと、アジア・フライアウェイを戦うこととなっている。