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モンツァか、イモラか。開催危機のイタリアGP、来季以降の契約へ大詰め

2016年08月31日 21:41  AUTOSPORT web

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モンツァの縁石(イタリアGP)
F1イタリアGPは長期間にわたって先行きが不透明な状況が続いていたが、ようやく将来に関する決定が下されたようだ。

 イタリアGPは今シーズンが契約の最終年度となっており、新たな契約が結ばれないかぎりは、今週末の開催が最後とされてきた。政治的な問題によって交渉が保留状態になっており、問題は複雑化。しかし先月になって問題が解決され、イタリア自動車クラブ(ACI)とF1最高権威者のバーニー・エクレストンは今週末に話し合いの席を設け、契約に関する最終的な協議をすると見られている。エクレストンは「もし契約が合意にいたらなければ驚きだ」と話している。 

 エクレストンによると、イタリアGPの舞台は10年前までサンマリノGPを開催していたイモラへと移り、モンツァはカレンダーから外れることになるという。しかしながら最終決定権はACIにある。1980年にはイモラが代替地となったものの、1950年以来、モンツァは毎年欠かさずイタリアGPを開催してきた。ACI代表の代表のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニは、モンツァの熱烈なファンである。

 ダミアーニはイタリアのロンバルディ州、ミラノ、モンツァ、モンツァのトップとの間で生じていた開催地に関する問題が、ようやく解決したことを認めた。

「ACIミラノとSIAS(ACIを通してサーキットを所有する運営者)の間で、合意を得た。もう政治的な問題は何もない」とダミアーニは言う。

 イタリアGPの継続については、契約を目前に内容の詳細に微調整が加えられ、すでに拘束力のある契約書がエクレストンに提出されたようだ。