フォース・インディアのチーム副代表を務めるボブ・ファーンリーは、F1ベルギーGPのピットレーン上で起きたフェルナンド・アロンソとニコ・ヒュルケンベルグの接触について語り、アロンソが退くべきだったと主張している。
23周目、ピットレーン上のアロンソとヒュルケンベルグはサイド・バイ・サイドでポジション争いを繰り広げ、アロンソのマシンの左フロントがヒュルケンベルグ車の後部に接触。マシンに損傷を負った場合、フォース・インディアのコンストラクターズ選手権の順位に影響をおよぼす可能性もあった。
ヒュルケンベルグに接触のダメージはなく、最終的にはチームメイトであるセルジオ・ペレスを上回る、4位でレースを終えた。またアロンソに対しても、スチュワードから「危険なリリース」の裁定は下されず、最後尾からスタートしたレースを7位でフィニッシュしている。
「フェルナンド(アロンソ)はピットレーンの出口付近では、道を譲るべきだった。ピットレーン上での事故など、見たいものではない。もっと悪い結果にもなる可能性もあり、不必要な行動だった。先にピットレーンに出ていたのは我々だ。コースに出て行く途中で他のマシンに接触などしたくはないが、大きな影響を及ぼすような出来事ではなかった。だから、スチュワードの判断には納得している。危険なリリースではなかったものの、退いたところで、フェルナンドがアドバンテージを得ることもなかっただろう」
フォース・インディアはベルギーGPで22ポイントを獲得。一方でライバルのウイリアムズはバルテリ・ボッタスが8位、フェリペ・マッサが10位と振るわず、5ポイント獲得にとどまった。結果としてフォース・インディアは、コンストラクターズ選手権で4位に浮上している。
「予想もしていなかったことだ」と、ファーンリーは言う。
「モンツァ(今週末のイタリアGP)で、さらに貯金を増やす必要がある。スパやモンツァはウイリアムズが得意とするコースなので、浮かれているわけにはいかない。けれども我々にとっては良い結果だった。これほどのボーナスを得られるとは思ってもみなかった」
「ここでウイリアムズを上回る可能性はあったが、難しい仕事になると思っていた。いきなり逆転というよりは、彼らのリードを少しずつ削りとるような結果を期待していた」
今シーズン残り8レースに向けて、弾みがついたフォース・インディア。ペレスは過去4戦中3戦で入賞しており、ヒュルケンベルグは4戦連続でポイントを獲得。この間ウイリアムズが9ポイントに留まったのに対し、フォース・インディアは44ポイントを得ることに成功した。しかし、ファーンリーはシーズン後半も2チームは接戦になると考え、気を引き締めている。