ダニエル・リカルドは、いまやルノーのパワーユニットはフェラーリと同レベルだと感じている。
レッドブルは今シーズン中にメルセデス、フェラーリの両者をトップから引きずり下ろしにかかっている。リカルドは、今季から新スポンサーとしてタグ・ホイヤーのバッジが付いたルノー製パワーユニットは大きな進歩を見せており、チームが持つ最高のシャシーがそれを可能にすると語っている。
「開幕戦オーストラリアGPの時は、昨年と比べて改善は見込めないだろうなと思っていたんだ。でも実際は馬力が改善され、その後に行われたアップデートも成功した。僕らは、あれから少しずつだけど改善点を見つけていったんだ」
「いまのシャシーとパワーユニットは、よくマッチしている。両者が共鳴するような、いい感じの改善がされているんだ。いまやルノー・エンジンは2016年仕様のフェラーリ・エンジンと肩を並べている。ポジティブな改善を見せ、昨年から大きく進歩していると思うよ」
ベルギーGP予選 各エンジンサプライヤーのトップスピード一覧
■メルセデス:319.8km/h
■フェラーリ:317.19km/h
■ルノー:316.4km/h
■フェラーリ(2015年仕様):312.9km/h
■ホンダ:309.7km/h
「ルノーはトロロッソが使っている2015年のフェラーリエンジンを凌駕し、質の良さを証明できていると思う。正しい道を進み、僕らが求めるすべてができている」
「改善をし続ける限り、僕らに何ができるのか見せていかなきゃならないね」
ここ最近の4戦で、レッドブルはコンストラクターズランキングでフェラーリにつけられていた24点差から、逆転してベルギーGP終了時点では22点のアドバンテージを獲得している。しかし、フェラーリはホームと言えるモンツァのイタリアGPでは躍進するのではないかとリカルドは警戒している。
「(フェラーリは)モンツァでは僕らを倒すことを念頭に置いてくるだろうね。もしフェラーリより上の順位を取れたなら、シンガポールと鈴鹿に向けて最高の滑り出しになるし、理論上では僕らに都合が良くなるはずだ」
「でも彼らは、そう簡単に倒せる相手じゃないんだ。セブ(セバスチャン・ベッテル)はすごいレースを見せるし、キミ(ライコネン)は絶好調かもしれない。僕らはメルセデスと戦う準備をしつつ、フェラーリのアクションに気を配る必要がある」