フォルクスワーゲン・モータースポーツの新ディレクターに、現役時代シトロエンでコドライバーを務めていたスベン・スミーツが就任した。
、長年フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表だったヨースト・カピートがマクラーレンに移籍することを受けて、新代表に就任したスミーツ。今後はフォルクスワーゲンブランドとして行われるモータースポーツ活動をすべて統括することになる。
スミーツは、フォルクスワーゲンがWRCプログラムを開始した2012年にシトロエンから移籍。その後はチームマネージャーを務めたほか、今年上旬にはスポーティングディレクターにも就任している。
また、新代表就任にあわせ、テクニカルディレクターとエンジン開発責任者も一新。テクニカルディレクターにはフランソワ・クサビエ・ドゥメゾンが、エンジン開発責任者にはDr.ドナタス・ヴィッチェルハウスが就任している。
チームをWRC常勝チームに導き、マクラーレンへ旅立つカピートは、スミーツが引き続き、チームに成功をもたらすと確信していると語った。
「シーズン終了まで、まだ4カ月の猶予がある。今、チームを離れるのがベストだと思ったんだ」とカピート。
「今なら、私の後継者も新型マシンの開発に立ち会うことができ、来シーズンに万全の体制で望めるだろう」
「チーム(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)は、これまでと変わらず成功を収めるだろう。基礎的な部分は確立されているから、パフォーマンスが落ちることはないはずだ」
フォルクスワーゲンはカピートの指揮下で、2013年からWRCにポロR WRCで参戦。これまで48戦中38勝という圧倒的な成績を残している。今季もワークスドライバーのセバスチャン・オジエとともにポイントランキングを独走。シリーズ4連覇へ王手をかけつつある。