先日、2018年シーズンからホールデンのワークス待遇に昇格することが発表されたトリプル8レースエンジニアリング。その彼らが運営するチーム「レッドブル・レーシング・オーストラリア」に所属し、ホールデン・コモドアをドライブするエース、ジェイミー・ウィンカップが、8月28日に行われたシドニー・モータースポーツパークでの「レッドロースター・シドニー・スーパースプリント」で優勝を果たし、キャリアの節目となる100勝を記録。長いチャンピオンシップの歴史の中でもふたり目の快挙を達成することとなった。
ここまで6度のシリーズチャンピオン経験者のウィンカップは、今シーズンは2勝を記録。しかし最後の勝利は7月初旬に開催されたタウンズビルでのレース1まで遡る必要があり、ここ数戦はトリプル8ホールデンのチームメイト、シェーン-バン・ギズバーゲンとクレイグ・ラウンズに勝利を奪われていた。
コース幅が狭く、以前は「イースタンクリーク」の名で知られていたこのトラックで、土曜のレース1はチームメイトの勝者ギズバーゲンに次ぐ2位でレースを終えたウィンカップだったが、距離が長い日曜のレース2では、今度は同じくチームメイトのラウンズとのバトルを展開。2回目のピットストップでチームメイトに先行すると、そのままマージンを稼いで久しぶりの今季3勝目をマークした。
この勝利で記録を達成したウィンカップだが、同じくチームメイトのベテラン、ラウンズも日曜のレース2でシリーズ出走600戦を記録。勝利数も106をマークしており、今回のウィンカップが100勝に到達するまでは、シリーズで唯一の"100勝男"だった。
ちなみに、ラウンズは1996年の選手権デビュー以来、毎年の勝利を積み重ねての記録だが、ウィンカップは2006年のアデレード戦で勝利して以降、ちょうど10年での記録達成となる。
これでウィンカップがチャンピオンシップ首位に浮上。今季5勝のチームメイト、ギズバーゲンが2番手、そしてラウンズが3番手と、王者争いはトリプル8勢が席巻する展開となっている。