フェラーリ代表マウリツィオ・アリバベーネが、ベルギーGP決勝ではクラッシュが起きたために目指す結果を得られなかったが、パフォーマンス自体は非常に優れており、今後に期待を感じることができると述べている。
キミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルは金曜には苦労していたものの、土曜に改善を見せ、予選3位と4位を獲得した。
しかし決勝スタート直後にベッテル、ライコネン、そしてマックス・フェルスタッペンが接触。フェラーリのふたりはピットインしなければならず、後方へと順位を落とし、マシンにダメージを負ったまま走り続けた後、ベッテル6位、ライコネン9位という結果に終わった。
「アクシデントの後、セバスチャンもキミもフロアやその他の部分に大きなダメージを負っていたにもかかわらず、非常に優れたパフォーマンスを発揮したことは心強い」とアリバベーネ。
「広範囲にわたるダメージがありながら、我々のマシンは一貫して速く、素晴らしい順位回復を成し遂げた。これはポジティブな要素だ」
「ポジティブな情報を得て、気持ちを切り替え、モンツァに臨む」
「サーキットはひとつひとつ異なる。だが私は、金曜の状況を考えればこの結果をいい兆候としてとらえている」
「金曜には苦労していたが、予選の位置からして、ふたりを表彰台に上げることが目標だった。それは実現できなかったが」
ベッテルも「通常のレースをしていれば、2位と3位でフィニッシュできる速さがあったと言える」とレース後に語っている。
「決勝中、僕はマシンがダメージを負った状態で走り、キミもそうだったと思う。理想的な状態とはいえなかった」
「それでもマシンはかなり強力だった。挽回する力があったんだ」
「フロアの右後方全体にダメージがあった。フットプレートのエリアが完全に壊れていた」
「ターン1の後、集団後方で改めて走り出した後のフィーリングはひどかった」
「レースを続けられてラッキーだった。衝撃はすごく大きかったからね。タイヤがパンクしなかったのもついてた」
ライコネンは、パフォーマンスに見合った結果を得られなかったことに失望を示している。
「週末を通してマシンはまずまずだった。最終結果にはそれは表れていない。でも通常のレースだったらどんな結果が出せたか、推測したって無意味だ」とライコネン。
「フロントタイヤがフラットになってマシンの下から出火した。でも1周目の後には、もっとずっと悪い結果になると思った」
「2ポイントというのは僕らが目指していた結果ではないけれど、ゼロよりはいい。残念だが、レースでは時にはこういうことが起こるものだ」
最近、フェラーリ会長セルジオ・マルキオンネは、フェラーリのメンバーには全員、目標を達成する義務があり、自分を含め、それができない者は去らなければならないと発言したと、イタリアメディアが伝えている。
現在フェラーリはコンストラクターズ選手権でメルセデス、レッドブルに続く3位。アリバベーネは、「我々は一致団結して努力している。イタリアGPではいいレースをしたい」と述べた。