SUPER GTの2016年シーズンは、シリーズの天王山とも言える、第45回インターナショナル鈴鹿1000kmを迎えた。1年の間で最長のレース距離で、暑さもあり最もタフなレースと言える。Excellence Porsche Team KTRは、7月に行われた公式テストでも好タイムを連発しており、今季最大のチャンスと意気込み、鈴鹿サーキットに乗り込んだ。今回もExcellence Porscheをドライブするのは、山野直也と坂本祐也のふたりだ。
ただ、上位に食い込んだJAF-GT勢に対抗するためには、さらなる速さを磨かなければならない。目指すところは表彰台、そして勝利だ。幸い、チームは5回のピットでパーフェクトな仕事ぶりをみせており、つかんだ自信は大きい。2016年シーズンの残り3戦、Excellence Porsche Team KTRはさらなる上位を目指していく。
Quote. Naoya Yamano A Driver 予選Q1を突破できましたし、坂本選手もいいアタックをみせてくれて、8番手を獲得することができました。上位グリッドだと序盤も安心してバトルができるんですが、うまく順位を上げることができて良かったです。その後はずっといいペースを保てたと思います。作戦もピットもほぼノーミスでした。次のタイはポルシェ向きとも聞いているので、最終戦までいい流れを作りたいです。
Yuya Sakamoto B Driver 山野選手が予選Q1を突破してくれたのでプレッシャーもあったのですが、8番手も獲れましたし、いい予選だったと思います。レースでも山野選手が順位を上げてくれたのですが、自分のときにあまりペースが上げられなかったので、反省する部分も多いレースだったかもしれません。今回で僕は今シーズンの参戦が最後なのですが、ポイント獲得でチームに貢献できてうれしいです。
Tadashi Fujita Team Principal 今回はマシンにしてもドライバーにしても、タイヤ選択にしてもその他さまざまな条件においても、すべてが総合的にうまくいったのではないでしょうか。ひとつ大きな光が見えたのではないかと思っています。もっと上にいくために、いい経験をさせてもらえたと思います。次戦はタイですが、昨年も入賞していますからね。さらに上位を目指して、チーム力をアップさせていきたいです。
Toshiaki Takeda Team Director 7位で満足している訳ではないですが、今季序盤アクシデントが続いていたことを考えるとクルーもノーミスでしたし、良かったと思います。鈴鹿はテストのタイムも良かったので、そこからさらに気温や路面に合わせた方向のセットで持ち込みましたが、かなり向上させることができたと思います。次戦のタイは今回のデータも活かしつつ、しっかりグリップするクルマを作りたいですね。