WAKO’S 4CR RC F LEXUS TEAMLEMANS WAKO’S
WAKO’S 4CR RC F
#6
Kazuya OSHIMA
Andrea CALDARELLI
2016年SUPER GTシリーズ
第6戦鈴鹿スピードウェイレースレポート
大会概要
2016年スーパーGTシリーズ第6戦
大会名称
2016AUTOBACS SUPER GT Round 6/45th INTERNATIONAL SUZUKA 1000km
開催日時
8月27日土曜日(予選)8月28日日曜日(決勝)
開催サーキット
鈴鹿サーキット国際レーシングコース(1周5.807km)住所:三重県鈴鹿市稲生町7992
同時開催レースカテゴリー
・FIA-F4選手権第11戦&第12戦
・ポルシェカレラカップジャパン第9戦
■レース情報
予選(8月27日)
天気:晴れコース状況:ドライ
気温:33度路温:41度(14時)
湿度:49%(15時)
予選開始:14時30分
真夏の風物詩的レースでもある鈴鹿1000kmの季節が今年もやってきた。シリーズ最長、通常の3倍以上の決勝距離の“熱戦”である。
今季はこれが実質5戦目ということになるが、SUGO、富士と続いた夏の3連戦の最後を飾る位置付けのレースにもなる鈴鹿戦、LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sの大嶋和也&アンドレア・カルダレッリはここまでドライバーズポイントを25点獲得しているので、今回はその2倍、50kgのウエイトハンデを背負っての戦いとなる。
決して軽いハンデではないが、目下ドライバーズランクで5位と上位を争っているがための宿命でもある。通常よりも得点割り増しの1000km戦、さらに上を目指すためには極めて重要な一戦だ。
#6 WAKO’S 4CR RC F
予選結果:10位(予選Q1ベストタイム:1分48秒763/大嶋選手)
午前のフリー走行は曇り、低めの温度条件からスタートしたが、午後の予選を迎える段階ではしっかり夏の暑さが本格化した。LEXUS TEAM LEMANS WAKO’Sは午前の走行のタイムやデータ、軽くはないウエイトハンデの状況等を総合的に考慮し、午後のノックアウト予選ではQ1でトップ8に入ってのQ2進出を現実的な目標と認識。大嶋にQ1のステアリングを託した。
そしてQ1、大嶋が1分48秒763をマークした時点での順位は2番手だったが、その後ライバルたちがベストタイムを刻んでいくと、大嶋のタイムは最終的に10位という位置に。目標としていたQ2進出ラインには0.088秒という僅差ながら、届かなかった。
決勝(8月28日)
天気:曇りコース状況:ドライ
気温:27度路温:28度(スタート前)
湿度:72%(15時)
決勝パレードラップ開始:12時30分
決勝レース周回数:173周
#6 WAKO’S 4CR RC F
大嶋和也選手&アンドレア・カルダレッリ選手
決勝結果:4位
(所要時間:5時間47分05秒744/ベストラップ:1分51秒727=カルダレッリ選手)
今回の決勝1000kmレースはドライバー交代を伴うピットストップ5回以上を原則的に義務付けるルール下での実施になった。決勝日の天候は朝が雨、昼前後以降はほぼ曇りという状況ではあったが、雨の可能性も完全には排除できない難しさがつきまとう。スタート時のタイヤ選択もスリックかレインかで悩まされ、レース中にも何度か雨の影響を受ける展開になっていくのだが、結果的に#6 WAKO’S 4CR RC Fは1000kmレース中にレインタイヤを履くことはなく、スリックタイヤで戦い抜いていく。
決勝の走行順はスタートをカルダレッリが担当し、彼が第1、3、5スティントを、そして大嶋が第2、4、6スティントを受けもつかたち。10番グリッド発進ながらも、#6 WAKO’S 4CR RC Fは前半戦のうちに3~4番手までポジションアップと、見事な挽回劇を披露する。ただ、長い戦いのなかではいろいろなことが起きるもの。他車との競り合いのなかで軽微とはいえ接触等もあり、それによってマシンの空力面に影響が出るなどの厳しい要素もあった。
しかし、多くのマシンがトラブル等で後退するなか、決して軽くない50kgハンデも背負いつつ、セーフティカー導入や気まぐれな雨という状況にも向き合いながら、大嶋&カルダレッリはトップ同一周回を維持して終盤へ。
そして最後は、19号車と1号車を相手に4位の座を争う展開となった。最終ピットストップで19号車の前を確保することに成功、その後1号車にはコース上で先行されるも、その1号車が最終周にストップ。#6 WAKO’S 4CR RC Fは今季3回目となる4位、4回目のトップ5圏内ゴールを果たし、過酷な1000kmを優勝車と同周で完走した。
大嶋和也選手のコメント
自分が乗った最初のスティントではマシンのバランスはそれほどわるくなかったのですが、それ以降はアンダーステアに悩まされました。他のマシンにコツコツ当てられたりしているなかで、僕たちのマシンには空力的に損なってしまったところがあったんだと思います。それでマシンがなかなか曲がってくれなかった。ただ、表彰台に届かずとも、今回もしっかり戦ってポイントを獲れたことは良かったです。まだまだやるべきことも多いですけど、次は得意のタイ大会ですし、シリーズ的にもあきらめる位置ではないと考えています。
アンドレア・カルダレッリ選手のコメント
マシンバランスという面では最高の状態というわけにはいきませんでしたが、そのことやハンデの状況等を総合的に考えた場合、我々のチームは今日のレースで可能な限りの良い結果を得ることができたといえるのではないでしょうか。私はそう感じています。大きなミスなくレースを戦い抜き、1000kmレースということのボーナスも含め、ある程度大きなポイントも獲得できましたからね。ただ、レースペースについてさらなる改善、向上が今後に向けて必要です。チームとともに、ハードに挑戦し続けていきます。
脇阪寿一監督のコメント
データを分析してみるとスピード的に苦しいところもありましたが、それでも4位という順位でフィニッシュできました。これは皆が頑張ってくれたからこその結果だと思いますし、チームとして大きなミスなく1000kmを戦えたことにも満足しています。大嶋が決勝で4位か5位あたりには入りたい、ということを言っていたのが現実になったという意味でも良かったですし、マシンのスピード的に足りない面があったことを考えても、よくぞチーム全体で4位までもってきれてくれた、と思っています。
他のレクサス勢の今回の結果とシリーズランキング的なことを考えた場合にも、この4位には大きな意味があると思いますね。
チームは今、確実に成長しています。なかなか表彰台には手が届かないですが、シーズン最後にポンポンといける気もしてきています。
観客動員数
開催期間中延べ入場者数約60,500人
8月27日土曜日(予選日、天気:晴れ)26,500人8月28日日曜日(決勝日、天気:曇り)34,000人
イベントへの参加報告
ピットウォーク
開催日程:8月27日12:35~13:25
8月28日10:05~10:50
キッズウォーク
開催日程:8月27日17:20~18:00
主催:GTアソシエイション、鈴鹿サーキット
参加者:大嶋和也、アンドレア・カルダレッリ
ピットロード開放エリアにて握手&サイン会、撮影会、グッズ提供を行い、沢山のお客様をお迎えすることが出来ました。また、キッズウォークではお子様を対象に握手&サイン会、キッズ限定グッズなどの提供を行いました。また、予選日に実施された「前夜祭」では、脇阪寿一監督が現役時代の「スープラ」でデモ走行を行なうなどしました。