#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R S Road CRAFTSPORTS GT-Rが3位表彰台
SUPER GT 2016第6戦レースレポート
2016年08月28日
8月28日 鈴鹿サーキット(三重県)
8月最後の日曜日となった8月28日(日)、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットでSUPER GT第6戦決勝レースが行われ、フロントロー、2番グリッドからスタートした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲/高星明誠)が荒れたレースを粘り強く戦い抜いて3位表彰台を獲得しました。
また規定最大となる100kgのハンディウェイトを搭載した#1MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)もハンディをはねのけるパフォーマンスを発揮。ファイナルラップでガス欠症状を起こしてストップしてしまったものの、6位と認定されて6ポイントを獲得しポイントリーダーの座を守っています。
公式予選はドライコンディションに恵まれましたが、決勝日は朝から雨となりました。しかし、午後の決勝レースまでには雨も上がり、コース路面もハーフウェットからドライに変わっていくなか、12時39分に1000kmレースの正式スタートが切られました。セカンドポジションからスタートした#46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rは、ベテランの本山がスタートを担当。
ポジションをキープしたまま序盤戦を走りましたが、ペースが上がらず予定より早く16周目を終えたところで最初のピットインを行い、タイヤを交換しました。そのために2回目以降のルーティンピットインは、各スティントの周回数を少しずつ引き延ばすなど緻密な作戦でリカバーすることになりました。
2番目のスティントを担当したのは高星です。レギュラードライバーの千代勝正が、前戦、富士でのアクシデントの影響からドクターストップがかかり欠場。急遽GT500デビューを果たすことになった高星ですが、チームの期待に応えて好調に周回を続けていきました。30周目にはトップに立ちましたが、後方から追い上げてきた38号車に先行を許し、続いて#12カルソニックIMPUL GT-Rにもかわされて3位にポジションダウン。
さらに45周目には#36 RC Fにもポジションを譲りましたが、高星はそこで踏みとどまり2度目のルーティンピットインを行い、本山へとステアリングを繋ぎました。ハーフウェットからドライへとコンディションは変わって行きましたが、レース中盤には何度かコースの一部で路面を濡らすような雨が降る難しいコンディションとなり、アクシデントから黄旗が振られるケースも多くなってきました。
#46 GT-Rは黄旗を見落として前車をパスし、10秒のペナルティストップを課せられてしまいましたが、その後はミスもなく速いペースでリカバーに務め、見事表彰台を獲得することになりました。この3位入賞で13ポイントを加算した本山は、シリーズランキング8位につけています。
ポイントリーダーの座と引き換えに限度一杯となる100kgのハンディウェイトを搭載する#1 GT-Rは、12番グリッドからクインタレッリがレースをスタートすることになりました。ウェイトが効いて一発のタイムではライバルに遅れをとるものの、長い周回を走るレースラップなら互角に戦える。そんな思惑で臨んだ決勝レースですが、計画通りじわじわとポジションアップし、ポイント圏外から上位へと進出してきました。
そしてウェイトの軽いライバルを相手に、ハンディを感じさせないパフォーマンスを見せ、ピットインのタイミングから暫定トップに立つほどでした。レース終盤には4位の座を確実なものとしてファイナルラップに突入しましたが、ゴールまであとわずかとなった裏ストレートでガス欠症状に見舞われてコース上にストップ。それでも1周遅れの6位に順位認定されて6ポイントを獲得し、チャンピオンシップランキング首位の座を維持しています。
7番グリッドからスタートした#24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R(佐々木大樹/柳田真孝)は16周目に他車と接触してS字でコースアウトし、グラベルに足を取られてタイムロス。再スタートすることはできましたが、ロスは大きく12位で完走するに留まりました。
また3番グリッドからスタートした#12カルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、表彰台圏内のポジションでレースを続けていましたが、2度目のルーティンピットで安田からオリベイラに変わった直後、エンジンオイル補給の際に漏れたオイルに引火するトラブルからストップしてしまいレースを終えています。
GT300クラスではクラス6番グリッドからスタートした#0 GAINER TANAX GT-R(アンドレ・クート/富田竜一郎)が健闘。荒れたレースでポジションを上下させたものの最終的には表彰台圏内までポジションアップ。3位入賞で表彰台をゲットしています。
■#46 GT-Rドライバー 本山哲
「天候が不安定で難しいコンディションのなか頑張れたレースでした。チーム全体の力で表彰台に上がることができました。そして千代の存在も大きいと感じました。今回の高星に点数をつけるとすれば、100点があげられますね。初めてGT500に乗って公式練習で20周もしていないのに、Q1を見事に突破したんですから」
■#46 GT-Rドライバー 高星明誠
「初めてのGT500のレースを終えてホッとしています。実力で表彰台に上がりたいと思っていましたし、最低限の目標はクリアできたと思います。最初と最後のタイヤは柔らかめのものを履かなければならなかったので苦戦しましたが、2回目の担当周回の時は思い切り走ることができましたし、自信になりました。3位表彰台という結果はうれしいです」