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アウディジャパン スーパーGT第6戦鈴鹿 レースレポート

2016年08月30日 15:51  AUTOSPORT web

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#21 Audi Team Hitotsuyama/#26 Team TAISAN SARD
2016/08/29
SUPER GT第6戦鈴鹿、Audi R8 LMSが6位入賞
・Audi Team Hitotsuyamaは予選12位からノーミスの走りを見せ6位でフィニッシュ

 アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は新型Audi R8 LMSでSUPER GTのGT300クラスに挑戦するカスタマー(プライベート)チームを支援しています。8月28日に鈴鹿サーキット(三重県)でSUPER GT第6戦『45th International SUZUKA 1000km 』の決勝が開催されました。前戦に続き、#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)と、#26 Team TAISAN SARD(チーム タイサン サード)の2 チームが新型Audi R8 LMSで参戦。Audi Team Hitotsuyamaが6位入賞を果たしました。

 鈴鹿1000kmはSUPER GTにおいて最長距離を走るレースであり、シリーズポイントが通常よりも多く与えられる重要な1戦です。今回Audi Team Hitotsuyamaは、前戦富士の2位という好結果により46kgのハンディ重量が課されていました。予選日は快晴、コンディションはドライ。Q1、Q2と2回に分けて行われる予選では、まずリチャード ライアン選手が14番手タイムでQ1を突破。Q2は藤井選手が担当し、GT300クラスにおいて12番手グリッドを獲得しました。

 日曜日の決勝は台風の影響で午前から雨が降ったり止んだりと、各チームにとってタイヤの選択に迷う難しい条件となりました。スタート時に雨は止んでいたもののコースの一部はウエット。Audi Team Hitotsuyamaを含む多くのチームはスリックタイヤを選択してレースはスタートしました。1000kmの決勝では各チームともに5回のドライバー交替が義務付けられており、第1スティントをリチャード ライアン選手が担当。

 その後藤井選手と交代し、交互に3回づつドライブする作戦をとりました。レース開始から約1時間後には早くも8位につけミスなくポジションをキープ。そして第5スティントでリチャード ライアン選手が7位、最終スティントで藤井選手が6位へと順位をあげ、見事に約6時間を走り続け入賞を果たしました。


Audi Team Hitotsuyama 一ツ山亮次チーム代表のコメント
「予選から前戦2位によるウェイトハンディがラップタイムに影響することはわかっていました。決勝は5回のピットストップが義務づけられている中で燃料には余裕があり、スタートから4スティントは満タン、最後2つのスティントは給油時間を短く、最終スティントはタイヤ交換もしないで上位を狙う作戦をとり、レース後半着実に追い上げることができました。ドライバーもピット作業もまったくミスもなく作戦はパーフェクトでした。ウェットコンディションであればAudi R8 LMSとタイヤとの相性から、さらに上位を狙えるという感触を得ました。今日はチームとしてベストを尽くしたと思います。」

リチャード ライアン選手のコメント
「1000kmという長いレースで、天候がめまぐるしく変化する中で、ピット作業のミスもなく、チームは素晴らしい仕事をしてくれました。ただ自分自身としては結果には満足していません。前戦富士のようにわれわれにはポディウムにあがるポテンシャルがあると感じていますし、もっともっと強いチームになれると思います。次のタイ戦がとても楽しみです。」

藤井誠暢選手のコメント
「前戦2位によるウェイトハンディにより、速さはないが強さを発揮できた、そういうレースでした。路面温度の高い晴天か、雨かのいずれかであれば、さらに上に行けることを想定していましたが、実際は雨も少し降った程度で例年になく涼しい鈴鹿1000kmになりました。その点は想定外ではありましたが、戦略とチーム力によっていまのマシンの戦闘能力以上の結果が出せたと思っています。まだまだチャンピオンシップの権利があると思いますし、タイともてぎはAudi R8 LMSにとって得意なブレーキ性能が重要になるサーキットなので、残りの3戦はさらにいいレースをしたいと思います」

一方Team TAISAN SARDは、今回新型Audi R8 LMSで4戦目となりました。1000kmという長丁場のレースにむけて、第3ドライバーに元F1パイロットの中野信治選手を迎えての参戦となりました。


 予選Q1はルーキーの元嶋選手が見事に6位で通過。Q2を密山選手が担当し、予選13位からのスタート。決勝では第1第4第6スティントを元嶋選手、第2スティントを密山選手、第3第5スティントを中野選手がドライブするという作戦を取りました。

 あいにくスタート直後に元嶋選手が後続車に追突されるトラブルにあい、ピットインを余儀なくされ大きく順位を下げましたが、その後上位チームに匹敵するレースラップを重ね20位完走を果たしています。


Team TAISAN SARD 近藤尚史チーム監督のコメント
「やはり序盤のアクシデントがもったいなかった。それをきっかけに勝負権がなくなり機運が下がりピットのミスも重なってしまいました。元嶋選手のレースラップが速いことはわかっていたので、規定ぎりぎりまで彼に任せる作戦を取りました。中野選手もほぼぶっつけ本番ながら、レース中にアジャストしてタイムを出してくるのはさすがでした。次のもてぎの準備を進めて挽回したいと思います。」

元嶋佑弥選手のコメント
「接触の影響が意外に大きく、レースとしては厳しい結果になってしまいましたが、鈴鹿は好きなコースでもあり後半は、いいペースで自信をもって走ることができました。もてぎでも表彰台のチャンスはあると思いますので、Audi R8 LMSのポテンシャルをすべて出しきりたいと思います」

密山祥吾選手のコメント
「ちょうど雨が降り出したり、ピット作業のミスが重なるなど難しいスティントになってしまいました。ただ、マシンの速さは確実に高まっていますし、いい傾向にあると思います。次のもてぎのコースレイアウトはAudi R8 LMSに合っていると思いますし、しっかりといいレースをしたいと思います。」

中野信治選手のコメント
「ほぼぶっつけ本番のマシンで最初はとまどいましたが、レースの中でようやく少しつかめました。個人的にはまだまだ気持ちよく全力でいけるレベルには達していないのですが、Audi R8 LMSのポテンシャルの高さを感じましたし、GT3勢の中でトップ争いができるクルマだとわかりました。日本のレースに出ることができてうれしいですし、またチャンスがあればぜひトライしてみたいです」

 SUPER GT第7戦は10月8 – 9日、タイのチャン・インターナショナル・サーキットにて開催予定です。

 アウディは、ハイブリッドレーシングカー Audi R18でルマン24時間レースをはじめとする世界耐久選手権(WEC)と、Audi RS 5 DTMでDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦しています。またカスタマーモータースポーツとしてGT3レースカーAudi R8 LMS を世界中のプライベートチームに供給するなど、モータースポーツ活動全般を支援しています。今後はさらにAudi Sportを、アウディのスポーティなブランドイメージをより一層強調するサブブランドとしてグローバルで展開していきます。今年7月には、日本国内のコミュニケーション拠点Audi Sport店を全国24店舗オープンしております。