メルセデス・モータースポーツのトップであるトト・ウォルフは、マックス・フェルスタッペンとアイルトン・セナを比較して「新鮮ではあるものの、危うさもある」とF1ベルギーGP後に感想を述べた。
1周目にセバスチャン・ベッテルがスピンを喫した際、フェルスタッペンはラ・ソースでキミ・ライコネンと絡み、両者ともマシンにダメージを負った。その後ふたりはレ・コームでも再び接触。ライコネンは高速ケメル・ストレートでの、フェルスタッペンの不規則な動きに対して怒りをあらわにした。
「私には(フェルスタッペンが)新鮮に見える。若くて、私は好きだね」と語るウォルフは、フェルスタッペンが2014年にジュニアドライバーとしてレッドブルに加入する前に、獲得を試みている。
「彼は恐れも敬意も持たず、肩肘をはって走っている。ルイス(ハミルトン)やセナなどの、素晴らしいドライバーを思い起こさせるね。どうやって彼をオーバーテイクするべきか、ライバルたちは熟考するようになっている。つまり、それは彼が正しい場所を走っていることの証拠だ」
「FIAはフェルスタッペンにペナルティを科さなかったため、彼はドライバーズ・ブリーフィングで針のむしろとなっただけで済んだ。次回もっと厳しい追求を受けるかもしれない。ただ、いつの日か彼が壁に激突してしまうのではないかと心配している。新鮮ではあるが、危なっかしくもある」
レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、当然のことながらフェルスタッペンを擁護する発言をしている。ウォルフがフェルスタッペンに関する意見を述べたことに不快感を示し、「トトが、まったく彼とは関係のない問題についてコメントしたことに驚いている」と述べた。