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ブランパン・スプリント第4戦:オープニングの混乱を制したHTPの84号車メルセデスAMG GT3が優勝

2016年08月29日 22:11  AUTOSPORT web

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ドミニク・バウマン/マキシミリアン・バーク組84号車メルセデスAMG GT3
ブランパン・スプリントシリーズは28日、ハンガリーのハンガロリンクで第4戦が行われ、HTPモータースポーツのドミニク・バウマン/マキシミリアン・バーク組84号車メルセデスAMG GT3が優勝した。

■予選レース

 決勝前に行われた予選レースでは、ポールシッターのAKKA ASPのトリスタン・ボーティエ/フェリックス・ロゼンクビスト組88号車メルセデスAMG GT3が終始レースをリードしていく。

 しかし、ルーティンのピットワークで2番手の33号車アウディR8 LMS(クリストファー・ミース/エンツォ・イデェ)が、強豪のチームWRTらしい迅速な作業で88号車メルセデスの前で復帰することに成功する。

 その後、33号車アウディは88号車メルセデスから、し烈なアタックを受けるが、これをしのぎ切り、0.603秒差でトップチェッカー。決勝レースのポールポジションを確定させた。



■決勝レース
 迎えた決勝レースのスタートでも、フロントロウの2台は激しいバトルを展開。サイド・バイ・サイドになりながら、1コーナーに飛び込むと、2台ともラインを外し、アウト側へ膨らんでしまう。



 これに3番手スタートの1号車アウディR8 LMSも巻き込まれてしまい、3台はランオフエリアへ。この隙をついて3台を交わしていったのがバークが操る84号車メルセデスだった。

 4番手スタートからトップに浮上したバークは、2番手につける1号車アウディのフレデリック・バービッシュとの差をじわじわと広げていく。途中イエローコーションでギャップが帳消しになる場面もあったが、バークはレース再開後にふたたびリードを広げてみせた。

 レース残り33分を切るタイミングでトップを争う2台がピットイン。予選レースで素早いピットワークをみせたチームWRTは、ここでも順位逆転を狙うが、今回は叶わず。わずかに差を詰めるにとどまった。また、レース後には、このピット作業で危険なリリースがあったとして、1号車アウディにはペナルティが下されることになる。

 バークからステアリングを引き継いだ84号車メルセデスのバウマンも順調なペースを刻む一方で、1号車アウディのバンスールは後方から迫る33号車アウディから猛追を受け、防戦を強いられてしまう。

 最終的に、84号車メルセデスは2番手以下に対し、5秒以上のリードを築いてトップチェッカーを受けた。

 2位でチェッカーを受けたのは1号車アウディだが、上述の危険なリリースのペナルティで30秒のタイム加算となり、8位までポジションを落としている。

 1号車と0.6秒差でチェッカーを受けた33号車アウディが2位表彰台に上がり、3位にはルネ・ラスト/ウィル・スティーブンス組28号車アウディR8 LMSが続いた。

 スーパーGT第6戦鈴鹿に出場する高星明誠に代わり、ルーカス・オルドネスとアレックス・バンコムのペアで挑んだニッサンGTアカデミー・チームRJNの23号車ニッサンGT-RニスモGT3は18位でレースを終えている。