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AKB48 チーム8、47人が全員集合! 個性的な見どころ満載の「エイトの日」レポート

2016年08月29日 16:51  リアルサウンド

リアルサウンド

(写真提供=(C)AKS)

 AKB48のチーム8が、8月8日に『8月8日はエイトの日 2016 夏だ!エイトだ!ピッと祭り』を東京・豊洲PITで開催した。コンサートではチーム8の各都道府県代表メンバー47人が3チームに分かれ、『朝PIT』、『おやつPIT』、『夜PIT』の計3回公演を行なった。


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 2015年の8月8日は、AKB48の『「僕たちは戦わない」大握手会』(幕張メッセ 8ホール イベントステージ)の中で、12時30分からの1コーナーとして「エイトの日」が開催されたが、今年はチーム8だけでの単独イベントとなり、6月の千葉県公演でチーム8に加わった新メンバー3人も参加。一時はメンバーが卒業したものの、再度47人になったチーム8にとって、新しい47人で行う初めての本格的なコンサートとなった。


 チーム8は各都道府県から代表メンバーが集まって構成されており、各都道府県を背負っていることから地元のメディアにも各メンバーが頻繁に出演するだけでなく、全国津々浦々でライブやイベントに参加しているが、47人全員で出場することはめったにない。劇場公演や各地方での公演も毎回違うメンバーで構成される16人であり、イベントでは数人から10人ずつの選抜メンバーが出演する。今年の夏は、エイトの日以外にも名古屋ドームでの握手会、運動会、感謝祭、USJでのライブとチーム8の47人が集まることが多いため、ファンにとってはありがたい1年だ。


 チーム8のファンはとにかく熱く、全員が集合するとなると、仕事を休んでまでも沖縄に足を運んでしまうし、全国で開催される地方公演にも足しげく通っている。6月25日のチーム8単独全国ツアー千葉県公演で、自称(?)“チーム8に「会いに行く」芸人”ことトップリードから、「今年のエイトの日は8月8日の月曜日」という発表があった際には「あぁ、月曜かよ」というため息も漏れたが、実際には豊洲PITが熱いファンで埋め尽くされ、3回のライブともに会場は3,000人以上、合計1万人以上のファンが集まり、満員御礼となった。


 この日は曲ごとに毎回センターが入れ替わり、チーム8メンバー47人全員がセンターを務めた。各公演の前座と合間のMCにはトップリードの2人(新妻と和賀)も登場し、会場を盛り上げた。彼らはNOTTVの『AKB48のあんた、誰?』(2016年6月末終了)でチーム8と共演しており、チーム8のメンバーもトップリードの2人への信頼は厚い。チーム8のファンもトップリードを応援している者が多く、コンサート前にトップリードが登場すると会場はヒートアップしていた。そして今回も、3回ともチーム8のコンサートではお馴染みのファンによる「スマホでの撮影許可曲」がそれぞれ2曲ずつあり、3回とも違う曲が撮影可能だった。すでに多くの動画がネット上にはアップされているので、コンサートに来れなかった多くの人もファンが撮影した動画を楽しむことができる。


・チーム8らしい個性的な見どころ満載のコンサート


 11時から開演した『朝PIT』では、会場入り口にてお手伝いメンバーから「ひとくち朝ごはん」(8の形のパン)が配られスタート。パンが来場者に配られるコンサートはめったにないので、多くのファンは「8(エイト)の形をしたパン」を食べる前にスマホで撮影していた。


 『朝PIT』のオープニングは、47人全員が総出演。ユニット部分では先日の選抜総選挙でチーム8最高位の34位にランクインした倉野尾成美が、指原莉乃のソロ曲「それでも好きだよ」を披露し注目を集めた。「チーム8 47人に聞きました」というコーナーは、チーム8の全メンバーに聞いたアンケートを元にトップリードの2人が回答するクイズ形式のもの。「1番MCが上手なメンバーは誰?」という質問については、会場のファンとトップリードの2人が近藤萌恵里などの名前を挙げるが、一番多かったのは岡部麟だった。


 15時から開演した『おやつPIT』では、長久玲奈のギター演奏に合わせた「365日の紙飛行機」や、“2万年ちゃん”こと小栗有以のソロによる「シンクロときめき」などを披露。小栗が歌のはじめに「私は2万年ちゃんと言われていますが、絶対に調子に乗りません!」と大きな声で叫ぶと、会場からも大きな歓声が上がった。また「エイトの日」コンサートの直前まで舞台『マジすか学園』に出演していた小田えりなは「無事に千秋楽を終えることができました。見に来てくださった方、本当にありがとうございます。たくさんの方が見に来てくれ、チーム8のメンバーもたくさん見に来てくれて。初日にはたくさんのメンバーが『がんばってね』って言ってくれたおかげでがんばることができました。本当にみなさん、応援ありがとうございました」とファンとメンバーに感謝を述べ、チーム8のメンバーと「マジスカロックンロール」や、得意の歌唱力を活かした「君の名は希望」を熱唱した。


 また、『おやつPIT』終演の挨拶直前には、サプライズでトップリードから福井県代表の長久玲奈に手紙が渡され、24カ所目のチーム8全国ツアーが9月25日に福井で開催されることが発表された。


 19時から開演した『夜PIT』の途中MCのコーナー「トップリード 萌え塾」では、「地方公演の夜、ホテルで夜更かしして怒られた時に、萌えセリフで乗り切る」というお題に対し、選抜総選挙70位の坂口渚沙が「なんで怒るの? 夜電話来るの待ってたのに~!」と、見事なまでの萌え回答を見せ、会場からは大きな拍手と歓声が湧き起った。「夜更かししそうな4人が揃った」とトップリードに言われた佐藤七海、山田菜々美、下青木香鈴らも、それぞれの個性に合わせた見事な萌え台詞を披露していた。


 「チーム8 47人に聞きました」のお題で「1番カメラの前で態度が変わるメンバーは?」というものが挙がると、会場から「佐藤さーん」という声が上がり、実際の結果も佐藤七海がナンバーワンに。正解の場合は会場のファンにむけて投げキスをプレゼントする予定だったが、チーム8内で「釣り師」として有名な佐藤七海は、トップリードが正解する前から会場のファンに投げキスしていた。「カメラが向けられると、目の色が変わるな」とトップリードからも突っ込まれていたが、その釣り師ぶりがファンには大人気だ。


 ふだんのコンサートであれば、ロビーでファンをお見送りするチーム8。この日は1日3公演で時間通りにコンサートを行うため、ステージ上からのお見送りとなったが、最後まで決して手を抜かずにメンバーはファンに手を振っていた。


・隣接会場での「ピッと祭り」も大盛り上がり


 今回のコンサートが行われた豊洲PIT隣接会場では、チーム8恒例となったメンバー参加のお祭り「ピッと祭り」も開催された。チーム8のファンは、メンバーと一緒に楽しめる「ピッと祭り」が好きだ。沖縄の2周年コンサートの時よりもファンの数が多く、暑かったが、それでもキックターゲット(サッカーのストラックアウトゲーム)や射的、コイン落としゲーム、フリースローなどファンとメンバーが一緒に盛り上がることができるゲームのほか、「運命の赤い糸」ゲーム(赤い糸を引いて、メンバーとつながった糸を引いたら賞品ゲット)、「運命のハートカード」ゲーム(テーブルに並べられた8枚のハートカードの中からメンバーと同じ数字を引いたら賞品ゲット)や「謎の個室」(メンバーの誰が登場するか運次第で、最後にメンバーとじゃんけんして勝ったら賞品ゲット)といった個性的なブースでファンを楽しませた。また「ピッと祭り」に来場したファン全員にオリジナルステッカーも配られていた。


 夏休みということもあり、チーム8は連日のように様々なイベントが続いているが、この日はいっさい疲れを見せずに完全燃焼。今年の「8月8日はエイトの日」のイベントには1万人のファンが集まった。日に日に成長していき、多くのメディアやイベントで大活躍を見せるチーム8だが、来年の8月8日も今から楽しみだ。


(佐藤 仁)