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GT300:井口の喜び爆発。BRZが序盤のアクシデント跳ねのけ、今季初優勝

2016年08月28日 19:51  AUTOSPORT web

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チェッカー後、喜びを爆発させた井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)
スーパーGT第6戦・第45回インターナショナル鈴鹿1000kmの決勝レースは、途中で3度の降雨に見舞われ、さらにセーフティカーも導入。耐久レースらしい荒れた展開となるなか、セーフティカー後にトップに立ったSUBARU BRZ R&D SPORTがシーズン初優勝を決めた。

 124周を終えて、トップ快走のUPGARAGE BANDOH 86がピットイン。ここで代わって首位に立ったのがSUBARU BRZだった。すでに4回目のピット作業を済ませているSUBARU BRZは、スタートドライバーを務めた山内英輝が安定したペースで周回を重ねる。

 133周目に最後のピットストップを済ませ、井口卓人が最終スティントへと向かった。SUBARU BRZより後で最後のピットストップに臨む上位陣は、グッドスマイル 初音ミク AMGがタイヤ2本交換、VivaC 86 MC、UPGARAGE 86がタイヤ無交換作戦で作業時間を短縮するが、SUBARU BRZの前に出ることは叶わなかった。

 上位陣で最後までピットインを遅らせていたExcellence Porscheがピットを終えると、トップ3はSUBARU BRZ、GAINER TANAX GT-R、31号車TOYOTA PRIUS apr GTとなる。この時点で2番手に10秒以上のセーフティリードを築いていたSUBARU BRZは、決勝レース終盤に降った強雨にも動じることなく周回し、最終的に8.395秒差のマージンでトップチェッカーを受けた。



 フィニッシュドライバーを務めた井口は、チェッカー直後に車外からも分かるほど両手を突き上げて、勝利の喜びを表現。マシンを降りた後も、何度も拳を突き上げた。また、パートナーの山内にとっては、これがGT300初優勝となり、涙をにじませた。

 GAINER GT-Rと31号車プリウスによる2位争いは、終盤の雨がドラマを生み、残り2周でGAINERの富田竜一郎と31号車プリウス中山雄一が接近すると、1コーナーで中山が富田のインに飛び込み、オーバーテイク。中山がそのまま逃げ切って31号車プリウスが2位表彰台、GAINERは3位に入って、今季初の表彰台を獲得した。

 レース前半でトップ争いを展開したUPGARAGE 86、初音ミク AMG、VivaC 86 MCの3台は、UPGARAGE 86がGAINER GT-Rに続き4位入賞。5位に初音ミク AMGが続いた。

 VivaC 86 MCはレース残り10周になろうかというところで、トラブルからか、ホームストレートで突然スロー走行。そのままコースを1周すると、ピットへ戻って戦線を離れることとなった。