実はスコットランド警察の2015年/2016年度の採用において、全志願者4,809名のうち異民族の応募はたった127名(2.6%)であったとのこと。その人種構成を多様にしていきたいと考えるのはもっともなことで、特にムスリムが犯罪の加害者あるいは被害者になる事例が急増している今の世の中、アラビア語に堪能な警察官を増やすことは急務であろう。2010年に組織された「スコットランド警察ムスリム協会(Scottish Police Muslim Association)」のファハド・バシル代表もこれを高く評価しており、フィル・ゴームリー本部長は「地域社会の代表者として町と市民の安全のため十分に力を発揮していただきたい」と、ムスリム女性の参画に期待を寄せている。