2016年F1ベルギーGPの土曜予選で、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソはトラブルのため1周も走れずノータイム、ジェンソン・バトンは9位だった。
アロンソは、FP3で油圧低下のトラブルに見舞われ、油圧の調整をして予選に臨んだが、Q1でコースに出た直後に問題が再発、マシンをコース脇に止めなければならなかった。トラブルの原因は土曜時点では不明。
すでに金曜に6基目のパワーユニットを導入しているが、チームは決勝に向けてさらなるエレメント交換を行う見込み。英AUTOSPORTは、ICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kを交換する予定だと報じている。その場合、すでに35グリッド降格が決まっているアロンソは、さらなるペナルティを受けることになる。
なお、予選でタイムを記録していないアロンソに対し、FIAは決勝出走の許可を出している。
■マクラーレン・ホンダ・フォーミュラ1チーム
レーシングディレクター エリック・ブーリエ
フェルナンドにとっては今日もまた非常に不本意な一日になってしまった。予選のアウトラップの途中でマシンを止めなければならず、1周も走り切ることができずに終わったのだ。
まだ問題の正確な原因は分かっていない。突き止めるには徹底的な調査が必要だ。明日の決勝に向けて再度PUを交換する必要に迫られる可能性がある。そうなればさらに(グリッド降格の)ペナルティを科されるが、いずれにしても金曜に確定したペナルティによって最後列スタートになることは決まっている。
ジェンソンの方が物事が好調に進んでいる。彼は予選で非常にいい走りをし、スムーズにQ1からQ2へ、そしてQ3へと進み、最終的には9位を獲得した。見事な結果だ。ニコ(・ロズベルグ)のポールタイムからわずか1.370秒差だった。
フェルナンドが昨日冗談を交えて言っていたように、彼は明日、飛ぶように走るルイス(・ハミルトン)のメルセデスについていくよう最善を尽くしていく。間違いなくルイスは最後列からどんどん順位を上げていくだろう。彼らの渾身のレースは、テレビ視聴者にとって大きな見どころになるはずだ。
ジェンソンは5列目からのスタートなので、いつもどおり勇敢かつ統制のとれたレースをし、入賞圏内でフィニッシュすることを目指す。前戦ホッケンハイムで見せたようなレースをしてくれるだろう。