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ハミルトン不在のQ3を制したロズベルグ、マクラーレンのバトンが上首尾の9位

2016年08月28日 00:31  AUTOSPORT web

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ハミルトンの降格が決まるなか、まずは予選で結果の残したロズベルグ
2016年F1第13戦ベルギーGPの予選が8月27日に行われた。夏休みが終わり、後半戦最初の舞台となるのはスパ・フランコルシャン。フリー走行では、3回すべて異なるドライバーがトップタイムを記録。1回目はメルセデスのニコ・ロズベルグ、2回目はレッドブルのマックス・フェルスタッペン、そして3回目はフェラーリのキミ・ライコネンという顔ぶれだったが、予選を制したのは、やはりメルセデスのマシンだった。ロズベルグが2位フェルスタッペンを退け、今季6度目のポールポジションを獲得した。

 なお、予選開始前にメルセデスのルイス・ハミルトンはパワーユニット交換によるグリッド降格が確定していたこともあり、Q1で姿を消している。また、同じくパワーユニット交換によりマクラーレンのフェルナンド・アロンソが、ターボチャージャー交換によりザウバーのマーカス・エリクソンが、フリー走行3回目でマノーのパスカル・ウェーレインの走行を妨害したとしてハースのエステバン・グティエレスが、それぞれグリッド降格ペナルティを受けている。 

 Q1開始時の気温は31度、路面温度は41度、湿度は40%。金曜から続く晴天に恵まれ、ドライコンディションでセッションがスタートした。ハースのロマン・グロージャンとグティエレス、マノーのウェーレインとベルギーGPからリオ・ハリアントに代わりレギュラードライバーの座についたエステバン・オコンが真っ先にコースインする。

 ロズベルグがソフトタイヤで1分48秒019を記録してタイムシートのトップに立つと、スーパーソフトのライコネンとセバスチャン・ベッテルが更新。4番手、5番手にフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスが続く展開となる。

 そんななかマクラーレンのアロンソが、オー・ルージュの先でマシンを止めてしまう。アロンソはマシンを降りて早々とQ1ノックアウトが決定。ハミルトンもタイムを伸ばさずにマシンを降りる。結局トップに立ったのは2位ベッテルを0.064秒上回ったウイリアムズのフェリペ・マッサで、タイムは1分47秒738だった。

 17位フェリペ・ナッセ、18位オコン、19位ダニール・クビアト、20位エリクソン、21位ハミルトン、22位アロンソがQ1ノックアウトとなった。

 Q2は、開始直後にソフトタイヤを履くロズベルグが1分46秒999をマーク。続いてフェルスタッペン、ヒュルケンベルグ、ペレスがスーパーソフトでアタックしたが、ロズベルグのタイムを更新できない。ソフトのライコネンは5位で、1回目トップのマッサとチームメイトのバルテリ・ボッタスは6位、7位。ソフトのベッテルが8位、ダニエル・リカルドは9位に終わる。

 中団チームが最後のアタックに入るなか、ジェンソン・バトンが10番手タイムをマークすると、後続のドライバーは上回ることができずバトンの10位が確定。みごとQ3進出を果たした。

 11位グロージャン、12位ケビン・マグヌッセン、13位グティエレス、14位ジョリオン・パーマー、15位カルロス・サインツJr.、16位ウェーレインがQ2ノックアウトとなった。

 Q3最初の計測はボッタスで、タイムは1分47秒612。ライコネンも続いていたがコースオフしたため、そのままピットイン。最後のアタックに賭けることになった。

 その直後、フェルスタッペンが1分46秒893でトップに立つも、すぐにロズベルグが0.149秒上回る1分46秒744を叩き出して首位を奪う。そして、ライコネンが最後のアタックで上位2台に続く46秒台をマークして3位に上がると、ベッテル4位、リカルド5位と順位が変動。フォース・インディアのペレスが6位、ヒュルケンベルグが7位で、ボッタス8位、バトンはマッサを上回って9位につけた。

 ハミルトンのグリッド降格が決まっている明日の決勝は、第8戦ヨーロッパGP以来の優勝を手にしたいロズベルグにとっては有利な状況。そこに準ホームグランプリとも言えるフェルスタッペンが、応援団からの声援を味方にして、どう絡んでくるかにも注目したい。

 決勝は、8月28日(日)日本時間21時(現地14時)にスタートする予定だ。