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マグヌッセン「ルノーに乞い願うつもりはない」シート争いの苛烈さを嘆く

2016年08月27日 21:01  AUTOSPORT web

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「シートをせがむつもりはない」と語るマグヌッセン
F1に復帰するために辛苦を味わったにも関わらず、ケビン・マグヌッセンは現在所属しているルノーに対して2シーズン目のシートを乞い願うつもりは無いと語る。 

 ロータスからチームを引き継いだルノーは、体制発足時から2016年シーズンが困難なものになると明言していた。そしてそれを証明するように、このチームはマグヌッセンがロシアGPで入賞した以外に今シーズンポイントを獲得していない。

 今週末のベルギーGP、そしてシーズン後半戦が始まるのに先立ち、マグヌッセンは英AUTOSPORTに対して「自分ができることも言えることも無い」と語った。

「自分に何ができるのか示すよい機会は何度かあったよ。そういうチャンスのとき、予選ではマシンからできる限りを引き出し、そしてレースではチームに今季唯一のポイントをもたらした」

「(契約を延長できるかどうかは)僕が決められることじゃないのは知っている。長期契約が結べていたらよかったのにね。でも僕にできることは、全力を尽くし、そして何が起きるかを待つだけだ」



「(2年目の契約について)チームに乞い願うつもりは無い。トラック上でもトラックの外でもやれるだけのことをやって、様子を見てみるよ」

 マグヌッセンは、フォース・インディアのセルジオ・ペレス、そしてかつてのリザーブドライバーで、現在マノーのステアリングを握っているエステバン・オコンなどが来季のルノーのドライバー候補として有力視されているのを十分に理解している。

 2014年シーズンにマクラーレンで味わった辛い経験から、マグヌッセンは現在感じているプレッシャーがかなりのものだと認めている。ルーキーシーズンを終え、来季も契約を延長するものと思われていたが、マクラーレンがフェルナンド・アロンソと契約を結んだため、レギュラーシートを喪失したのだ。



「長期契約を結んでいない限り、一戦一戦が将来との戦いなんだ」

「プレッシャーを感じないレースなんて無い。マシンに乗っているときは常に試験のようなものだからね」

「F1の世界では自然なことだよ。今くらいの時期になると、移籍するにせよ残留するにせよ、ドライバーたちの去就に関する話をたくさん聞くのはご存知の通りだろう」

「前にF1にいたときに僕は学んだんだ。F1では片時も安心できないってね。だから僕は最大限を尽くそうとしているし、懸命に働き、チームと緊密にいるように務めているんだ」

 ルノーのチーム代表であるフレデリック・バスールは最近、9月に来季のドライバーラインナップを発表するかもしれないとほのめかしていたが、この夏休み中、ルノーから交渉や自身の将来について示唆するようなことは何も無かったとマグヌッセンは認めた。

「フレッドが言ってたことは読んだよ。もし9月に発表するんだったらそれはいいことだ。でも様子を見てみるつもりだ。誰がシートを争ってるかはかなり明らかだよね。たぶんその中から決まるんだろう」

「ある意味これは僕の責任でもある。だってマシンを運転していたのは僕だし、ポイントを獲得する必要があった。でもある意味、僕にはどうにもならないことでもあったんだ」

「僕にできることは最大限を尽くすだけ。それしかできることは無いんだ」