2016年F1第13戦ベルギーGPは、8月27日にフリー走行3回目が行われた。初日から晴天が続き、この日もセッション開始時の気温は28度、路面30度。ドライコンディションのもと予選に向けて最後の調整が進められるなか、フェラーリのキミ・ライコネンが1分47秒974と唯一の47秒台でトップタイムを記録した。2位はレッドブルのダニエル・リカルド、3位にはセバスチャン・ベッテルが入り、メルセデスの2台はルイス・ハミルトンが5位、ニコ・ロズベルグが7位。なお初日トップのマックス・フェルスタッペンはタイム計測できずに終えている。
フリー走行3回目が始まると、まずはハースのエステバン・グティエレス、フェラーリのベッテル、ライコネンが真っ先にコースイン。その後、ロズベルグがソフトタイヤでターゲットタイムとなる1分48秒880をマークする。
その直後、オー・ルージュの先でスロー走行をしていたグティエレスに、マノーのパスカル・ウェーレインが行く手を阻まれ、あわや接触しかけるという場面が見られたが両者は無事に走行を再開。その後、グティエレスの行為が審議対象となっている。コース上ではザウバーのマーカス・エリクソンがスローダウンして、そのままピットへ。この時点でフェルスタッペン車はメカニックによる作業が続けられており、タイム計測ができずにいる。
残り約35分となったところで、マクラーレンのジェンソン・バトンがソフトタイヤで9番手タイムを記録。スーパーソフトタイヤを履くベッテルが1分48秒502とロズベルグを上回ると、ライコネンがさらに0.096秒速いタイムでトップに浮上する。
30分経過時点で、トップ10はライコネン、ベッテル、ロズベルグ、バルテリ・ボッタス、ニコ・ヒュルケンベルグ、セルジオ・ペレス、ロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセン、フェリペ・マッサ、グティエレス。
そして、セッションの折り返しから5分後、リカルドがスーパーソフトで1分48秒189を叩き出してライコネンを上回る。一方のフェルスタッペンは、ガレージでの待機から抜け出せず、一度ピットに戻ったエリクソンとともに走れない時間が続く。
残り15分でマッサが4番手に浮上すると、残り約6分からスーパーソフトを履く各ドライバーが続々とタイムを更新。まずはライコネンが1分47秒974と唯一の47秒台でトップに立つと、続いてヒュルケンベルグとペレスのフォース・インディア勢が自己ベストを更新。残り2分でロズベルグが6番手タイムを出し、それまでロングランを続けていたハミルトンは、最後のアタックで5番手タイムをマーク。結局3位にはベッテルが入り、4位はボッタス。メルセデスの間に6位ヒュルケンベルグが入り、8位マッサ、9位ペレス、10位はハースのロマン・グロージャンという結果となった。
なお、マクラーレンはフェルナンド・アロンソが11位、バトンは13位。結局エリクソンはコースインを果たして21位に入ったが、フェルスタッペンはタイムを計測することができなかった。
予選は、このあと8月27日の日本時間21時(現地14時)に開始される。