フォース・インディアは、セルジオ・ペレスを来季もチームに残留させるべく、彼のサポーターやスポンサーを説得するための協議を来月から開始するようだ。
ペレスとチームは来シーズンの契約を結んではいるものの、両者の将来はペレスのスポンサーグループの意向に委ねられている。
ルノーとウイリアムズが来季のドライバー候補としてペレスに興味を示しているのは周知の事実である。ライバルチームからの食指が伸びているにも関わらず、フォース・インディアはペレス残留に向けて他チームよりも優位な立場にいると楽観的だ。
ペレスとの契約を既に結んでいるということは、もしルノーやウイリアムズが契約するためにはフォース・インディアに対して違約金を払わなければいけないことを意味している。
フォース・インディアはこの問題の解決を急いでいない。というのも、ペレスのスポンサーグループは9月初めのイタリアGPが終わるまで、来季の交渉を始めるつもりが無いからだ。
ペレスはドイツGP終了後に、今週末行われるベルギーGPまでに自らの将来を決めたいと語っていたが、現在はその将来について静観している。
「僕の契約とスポンサーの意向が密接に関わっているということを考えると、(来季どのチームと契約するかという問題は)複雑なものになると分かっていた。でも、複雑になるからと言って何かが変わるわけじゃないよ」
「スポンサーの意向によるものが大きいから、交渉の主導権はどちらかと言えば僕たちの方にある」
「僕の将来が分かるのは時間の問題だ。でも今はそのことについて心配するのはやめている」
「とにかく今シーズンの後半戦に集中したいんだ」
「簡単な選択では無いけど、さっきも言った通り僕はリラックスしているよ。もう心配したりはしない」
「ここ最近の数レースでは来季のことについてちょっと考えすぎていたんだ。だけど、どうなろうとそれが僕にとってベストなものだと思ってるよ」
ペレスは、決定の先延ばしによって自身とスポンサーがフォース・インディアを待たせたままにすることは無いと主張している。
「このチームにいたくないというわけじゃないんだ」
「僕はいつもとてもハッピーだと言っている。このチームを愛しているし、とても快適だ。それにこのチームの行く末にも期待している」
「チームを待たせたりするつもりは無い。このチームにいられてとても幸せだけど、来シーズンについてのことは僕だけじゃ決められないんだ」