スーパーGT第6戦・第45回インターナショナル鈴鹿1000kmは27日、鈴鹿サーキットで公式練習が行われ、スーパーGT300クラスはシンティアム・アップル・ロータスがトップタイムをマークした。
7月末の第4戦SUGOからの3連戦最終ラウンドとなる鈴鹿1000km。搬入日となった金曜日は青空が広がり、うだるような暑さとなった鈴鹿サーキットだが、予選日はくもり空。湿度が高く蒸し暑さを感じるコンディションとなった。
予選日朝の公式練習は定刻の9時20分にスタート。セッション開始前に通り雨があったこともあり、ウエット宣言が出されるなか、各車とも一斉にコースインしていく。
まずは加藤寛規操るロータスが1分58秒870を記録してトップにつけると、2番手に松井孝允のVivaC 86 MCが続き、マザーシャシーがワン・ツー体制を構築する。3番手には元嶋佑弥のTAISAN SARD FJ AUDI R8、4番手には蒲生尚弥のLEON CVSTOS AMG-GTとFIA-GT3マシンが続いている。
セッション開始から20分が経とうかというタイミングで、影山正美のマッハ車検 MC86がデグナーカーブでコースオフ。リヤからスポンジバリアに衝突してストップしてしまう。
この影響で、このセッション1度目の赤旗が掲示された。なお、マッハ車検 MC86はダメージが少なく、自走でピットへと向かっている。
この赤旗は約7分で終了し、9時46分からセッション再開。この頃には路面も乾き、各チームとも精力的に走行を重ねていく。UPGARAGE BANDOH 86が3番手、GAINER TANAX GT-Rが4番手へポジションを上げたものの、トップのロータスを上回るマシンは現れないまま、セッションは推移する。
セッション残り40分を切ったタイミングで、スーパーGT500クラスのDENSO KOBELCO SARD RC FがS字の手前でスピンしてストップ。これにより、セッション2回目の赤旗が掲示された。こちらもクラッシュしたDENSO RC Fが自走でピットへ戻ったため、セッションはすぐに再開された。
各チームとも、走行を重ねていくものの、大きくタイムアップを果たすマシンは現れず。そのまま定刻の10時45分を迎え、GT300の専有走行を迎える。この時点でトップはロータス、2番手にVivaC 86、3番手にUPGARAGE 86とマザーシャシー勢が上位を独占していたが、セッション終了間際にLEON SLSが1分59秒360で2番手に浮上。マザーシャシーの間に入ってみせた。
また、同じタイミングでマネパ ランボルギーニGT3が130Rでスピンする場面も見られたが、クラッシュなどには至らず。そのまま専有走行は終了となった。
事前の予想通り、鈴鹿と相性の良いマザーシャシー勢が速さをみせたが、FIA-GT3勢も続いており、その差はわずか。公式予選では激しいアタック合戦を見ることができそうだ。
ノックアウト計で公式予選は、このあと14時30分にスタートする。