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GT500:ホンダが練習走行ワン・ツーで復活の狼煙。ウエイト軽量組が上位に食い込む

2016年08月27日 11:31  AUTOSPORT web

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前回の富士では不運の接触で早々にリタイアしたドラゴ。今回の1000kmに懸ける意気込みは強い。
スーパーGT第6戦インターナショナル鈴鹿1000kmが27日、鈴鹿サーキットで開幕。予選前の公式練習はドラゴ NSX CONCEPT-GTがトップタイムを記録した。

 シリーズ最長となる1000kmで争われる今週末のレース。予選日にもかかわらず朝から多くのファンが来場し、サーキットは早くも熱気に包まれている。

 天気予報では曇りとなっていたが、セッション開始直前に軽く雨が降り始め、WET宣言が出されてのセッションスタート。しかし、すぐに雨は止み路面もドライコンディションのまま公式練習が始まった。

 前回の第5戦富士でクラッシュを喫したS Road CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正は直前の再検査の結果、今週末の出走は見送ることを決定。本山哲と第3ドライバー登録をした高星明誠がドライブすることになる。

 公式練習は、走り出しからホンダ勢が好調。ドラゴNSX CONCEPT-GTが1分49秒364。KEIHIN NSX CONCEPT-GTが1分49秒564を記録しワン・ツーを独占した。

 開始から15分経過してWeds Sport ADVAN RC Fが1分48秒台にタイムを更新したところで、デグナーカーブでマッハ車検MC86がクラッシュ。マシン回収のために赤旗中断となった。

 セッションが再開されると、すぐにドラゴNSX CONCEPT-GTが1分47秒910をマークし再びトップへ。7月上旬に行われたこの鈴鹿での合同テストでも抜群の速さをみせており、予選・決勝でも上位に食い込んできそうな気配を感じさせる。


 その後は、各チームがそれぞれの走行プログラムを紹介していく中、開始1時間を過ぎたところでヘイッキ・コバライネンから乗り替わったDENSO KOBELCO SARD RC Fの平手晃平が2コーナーを立ち上がったところでクラッシュ。これで2度目の赤旗中断。幸い、平手とマシンにダメージは少ないようで自走でピットへ戻り、すぐにセッションが再開された。

 後半も大きな順位の変動がないまま、残り10分の専有走行へ。すると、ドラゴ以外のホンダ陣営が続々とタイムを更新。その中でも特に速さをみせたのが、RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの山本尚貴。1分48秒071で2番手に食い込み、トップに0.1秒差に迫った。

 開幕4連勝と好調なニッサン陣営はS Road GT-Rが占有走行でこの日、GT500マシン初走行となる高星が乗り込んで走行を重ね、最後は1分48秒322までタイムを伸ばして4番手に食い込んだ。

 占有走行で各チームが続々と自己ベストタイムを更新していったが、トップタイムには及ばずチェッカーフラッグ。ドラゴNSX CONCEPT-GTが唯一の1分47秒台となる1分47秒910でトップタイム。2番手にはRAYBRIG NSX CONCEPT-GTが続き、ホンダ勢がワン・ツーでセッションを終える。3番手にはヨコハマタイヤを履く、WedsSport RC Fが1分48秒208となった。
 
 今回は最大ウエイトとなる100kgを積んでいるMOTUL AUTECH GT-Rは専有走行でタイムを伸ばすものの、トップから1.4秒遅れの13番手となった。

 注目の公式予選は14時30分からスタートする。前回の富士から速さを取り戻しつつあるホンダ勢がどこまで上位に食い込んでくるのか、目が離せない。