2016年F1第13戦ベルギーGPは、8月26日にフリー走行2回目が行われた。1回目に続き晴天のスパ・フランコルシャンは気温30度、路面温度40度と上昇傾向のなか、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録。2位にはチームメイトのダニエル・リカルド、3位にフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグと続き、上位3台のみ48秒台に入っている。
セッションがはじまると、ハースのロマン・グロージャン、ルノーのジョリオン・パーマー、ケビン・マグヌッセン、マノーのパスカル・ウェーレイン、ウイリアムズのバルテリ・ボッタス、フェリペ・マッサ、そしてフリー走行1回目でタイムを計測できなかったマクラーレンのフェルナンド・アロンソらが真っ先にコースイン。
その後、ソフトタイヤを履くフェラーリのキミ・ライコネンが1分49秒926のターゲットタイムを記録。リカルドが2番手で続いたが、ライコネンは次のアタックで1分49秒815と自己ベストを更新する。マクラーレンのジェンソン・バトンとアロンソは、ともにピレリの衝撃耐性を向上させたテストタイヤで12番手、16番手タイムをマーク。
一方、メルセデスはニコ・ロズベルグが1回目のアタックはミディアムタイヤで6番手。ハミルトンはテストタイヤでライコネンのトップタイムを更新。コース上ではルノーのジョリオン・パーマーがターン9のランオフエリアで一時マシンを止めてしまうも、すぐにコースに復帰した。
開始30分が経過したころに、ソフトを履くリカルドがトップに立ち、チームメイトのフェルスタッペンが2番手に浮上。その直後にスーパーソフトタイヤを履くフォース・インディアのセルジオ・ペレスがレッドブルを上回るタイムを記録すると、チームメイトのヒュルケンベルグが1分48秒657を叩き出して、フォース・インディアが一時ワンツー態勢を築く。
その後、スーパーソフトのセバスチャン・ベッテルが、フォース・インディアの2台に割って入り2番手となるが、スーパーソフトに履き替えたリカルドが再びトップタイムをマーク。しかし、フェルスタッペンがリカルドのタイムを0.256秒上回る1分48秒085で堂々のトップに立つ。
各チームはスーパーソフトでのタイム更新を続けたあと、ロングラン中心の走行に切り替えていく。パワーユニット交換により、現時点で合計30グリッド降格が決まっているルイス・ハミルトンは、ミディアムタイヤでの走行を続ける。ハミルトンは最後ソフトに履き替え、最多周回を記録したケビン・マグヌッセンの34周に次ぐ、33周を走行。序盤にテストタイヤで記録したタイムを更新することなく、13位となっている。
マクラーレンはバトンが9位、アロンソは12位。ハースのロマン・グロージャンが8位、エステバン・グティエレスが10位に滑り込んだ。ハミルトンと同じ33周を走ったロズベルグは、ソフトタイヤで記録したタイムがベストで6位。フェラーリの2台はベッテル4位、ライコネン7位に終わった。
フリー走行3回目は8月29日(土)日本時間18時(現地11時)に開始される。