夏休み明けのベルギーGP木曜ドライバー会見は、選手権をリードするルイス・ハミルトン、ホンダが新型パワーユニットを投入するフェルナンド・アロンソ、母親がベルギー人で準地元のマックス・フェルスタッペン、デビューが決まった新人エステバン・オコンらが出席しました。
夏休みの過ごし方を聞かれたドライバーたちが、みんな「家族や友人とゆっくり過ごしたよ」と、おとなしい答えのなか、最後に聞かれたハミルトンだけは「僕の夏休みは、みんなとはちょっと違ったみたいだね」と苦笑い。「最初の2週間は、いろんな国を回った。だけど最後の1週間は1カ所のビーチで、ゆっくり過ごしたよ」と満喫した様子。
前列中央に座ったハミルトンは、記者会見のスタートと同時にiPhoneで記者席をパシャリ。さらにロマン・グロージャンが質問に答えている間にも自撮りをはじめ、隣席のアロンソは笑顔を見せ、フェルスタッペンはサムアップ。それを見たブラジルのリビオ・オリキオ記者が皮肉を込めてチクリと質問しました。
「ルイス、さきほど携帯電話をいじっていましたが、夏休みの間に10分でも携帯を手放したことはありましたか?」
カリブ海の島々で過ごしたハミルトンは再び苦笑いしながらも「なるべく携帯は使わないようにしたよ。朝にチェックして、あとは放ったらかしとか。何日かは、まったく触らなかったりもしたし……」と抗弁。いつもSNSに華やかな暮らしぶりをアップしているハミルトンだけに“ケータイ依存症”のように思われていますが、本人いわく、そんなことはないようで。ただ木曜会見の間、前列のベテランふたりは、しきりにうつむいて携帯電話を触っていましたけどね(笑)。
オコンは19歳でのF1デビューを飾ることに対して「年齢なんて数字でしかない。F1にふさわしい能力があると証明するだけだ」とコメント。同じく10代でデビューしたフェルスタッペンに「先輩としてのアドバイス」を求める声が上がると「彼(フェルスタッペン)が歳とってるって言うなら、僕らは何なの?」とハミルトンがツッこみ、アロンソが「いや、年寄りは僕だけでしょ。君たちは若いよ」と笑いをとります。
そして新発売のゲーム『F1 2016』について「ゲームをやりそうな人に聞きましょうか」と言われると、すかさず「ルイスでしょ!」と答えるフェルスタッペン。ハミルトンが「なんで僕だって?」と聞くと「なんか新しいものが好きそうじゃない」と鋭い返し。
ハミルトンが「ゲームなんて、もう何年もやってないよ、もう大人だからね! 君も僕くらいの歳になればわかるさ」と答えると、続いて感想を聞かれたアロンソは「僕は、もう35歳だから!」と言って、またしても年齢ネタでオチを持っていったのでした。
夏休みを終えて充電してきたはずのドライバーたち。10代の若者に囲まれて、やっぱり年長者たちは意外と年齢を気にしているのかも? という雰囲気も感じられたベルギー木曜会見だったのでした。