開幕から土つかずの快進撃が続く、38号車MUTA Racing TWS IS350の堀田誠/阪口良平組が今回も勝った上で、ランキング2位の15号車岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34の長島正明/田中徹/田中哲也/山崎学組が4位以下、そしてランキング3位の62号車DENSO Le Beausset RC350の嵯峨宏紀/中山雄一/山下健太/平木湧也組が3位以下であれば、ラスト2戦を待たずしてクラスチャンピオン決定となる。
このST-3クラスにはもうひとつ話題があり、加納政樹/本山哲/安田裕信組がフェアレディZでスポット参戦する。しかも、35号車SKT team motoyamaはテクノファーストのメンテナンスで、実績豊富な車両。スポット参戦だけにプレッシャーなく挑んでくる本山たちを、脅威に感じているチームは少なくない。ちなみに本山がスーパー耐久に出るのは、2007年の十勝24時間以来となる。
ST-1クラスにもチャンピオン獲得の可能性があり、777号車D’station Porsche 991の星野敏/荒聖治/星野辰也/リー・ジョンウ組が勝ち、51号車DIAMANGO BMW Z4の細川慎弥/石原将光/池田大祐/余郷敦組がリタイアすると決定する。
そんな状況において、前回の鈴鹿で2位に入った、89号車HubAuto Ferrari 488GT3のモーリス・チェン/吉本大樹/坂本祐也/吉田広樹組は、今回も台風の目になりそうだ。同様に、マクラーレン650Sを走らせる、22号車Clearwater Racing by Mooncraft Carsのモック・ウェン-サン/加藤寛規/濱口弘/リチャード・ウィー組も気になる存在だ。この2台はコーナリングマシンとして知られ、特にマクラーレン650Sは日本のレース的には未知なる存在でもあるだけに、本領発揮が期待される。
ST-2クラスは4連覇を狙う、59号車DAMD MOTUL ED WRX STIの大澤学/後藤比東至/檜井保孝組が開幕戦を制して、好発進を遂げた。しかし、続く第2戦からはトラブルに見舞われ、表彰台に立つのがやっとという状況に。