26日、息子の高畑裕太容疑者が強姦致傷で逮捕された件で、母親である高畑淳子さんが謝罪会見を行いました。ひとこと一言振り絞るような声で、
「このたびは、大変なご迷惑をお掛けいたしました。大変なことをしてしまいました。本当に申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます」
と、深々とお辞儀をして謝罪。さらに被害者女性への謝罪など諸事情により会見が遅れたことを重ねて謝罪していました。(文:篠原みつき)
「長男の裕太が」と言わず、自らが罪を一身に背負う
初めに「長男の裕太が」と言わず、自らが罪を一身に背負うかのような謝罪の言葉に、母親としてのただならぬ覚悟を感じました。
昨日初めて裕太容疑者と接見した際は、「接見時間には事件のことを一切話してはいけないとのことで、15分の中で、迷惑をかけた仕事がどんな状況か説明するのに10分かかりました」と説明。裕太さんは泣いて「すいません、すいません」を繰り返すばかりだったそうです。
どんな言葉をかけたのか聞かれると、「本当に一生かけて謝らなきゃいけないよっていうことと、こんなことは不謹慎で言ってしまってはいけないんでしょうけど」と震える声で前置きし、涙をぬぐいながらこう話していました。
「でも、『私はどんなことがあってもお母さんだから。どんなことがあってもお姉ちゃんだから』。そんなことを言ったように記憶しております。申し訳ありません、そんなことを言ってしまって」
子どもに対する愛情があるのは当たり前なのに、そこまで謝らなくてもと思います。裕太さんは、仕事の前にちゃんと寝ない、幼い頃から遅刻や、レポートを出せないなど規律が守れないところがあったとも。危ういところはあったけれど、「ここまで愚かだと思ってはいませんでした」と憔悴しきった様子でした。
「被害者の方が、もし自分の今いる大切な娘だったら」
記者会見は予定時間を過ぎても「すべての方のご質問にお答えしたい」と、性癖を問うようなあからさまな質問にまで、必死に考えて誠実に答える姿が印象的でした。さらに苦しい母親として、こんな風にも言っています。
「こんなことになっても、申し訳ありません、親というのはホントにバカな生き物で、どうにかこれが間違いであってほしいとか、息子のことを庇おうという気になってしまいます」
「でも、それを今やってはいけないと思っています。被害者の方が、もし自分の今いる大切な娘だったらと置き換えて、客観的に物事を見ようと思っております」
本来であれば、成人した息子の罪にここまで母がすべてを背負うこともないでしょう。こんなに誠実で礼儀正しい人のもとに育っても、やってはいけないことをしてしまう。子の親として、どんな風に育てれば人の道に外れないように育てられるのかと、会見を見ながら呆然としてしまいました。
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