2016/17年からフォーミュラEにエントリーするテチーターは、昨年度のチャンピオンチーム同様ルノー製のパワートレーンを搭載していると明かした。
テチーターは、イギリス・ドニントンパークでのテスト2日目には、ジャン-エリック・ベルニュがトップタイムをマークするなど、新興チームでありながら好調さをアピールしている。
この新興チームは、中国企業のSECAワールドワイドが、2015/16シーズン限りでシリーズから撤退したチーム・アグリのエントリー枠を引き継ぐ形で新たに参入。ジャン-エリック・ベルニュと中国人ドライバーのマ・キンファを起用している。
今回の公式テスト初日に十全なマイレージを稼ぎ、大成功の初日を過ごした同チームは、そのルノー・スポール・レーシング(旧R.S.テクノロジーズ)製のパワートレーンを積んだニューマシンを、先週の段階でシェイクダウンしていた。
チーム・アグリの共同創設者であり、テチーターのチームプリンシパルとして同チームに残留したマーク・プレストンは、マシンに搭載するパワートレーンがルノーZ.E.16であることを認めた。
「ルノーからは今月初めにモーター、ギヤボックス、インバーターを供給してもらった。その際に、我々は最初のテスト走行を行っている」とプレストン。
「ルノーのカスタマー契約に関しては、ほぼ連日のように議論を行った。彼らは我々に、このパワートレインをどうしたら速く走らせられるかを教える気はないだろうし、我々が『OK』と言いながら確実に走らせているだけにしたいと思っているだろうからね」
それでも、初日にマ・キンファはタイムこそ14番手に留まるものの、最終セクターでペースを緩めなければ好タイムを記録するペースを披露。
そして2日目にはベルニュが午前のセッションで1分29秒634の新たなラップレコードを記録するなど、いきなり競争力を示した。
テチーターはマニュファクチャラーではないため、マシンのシェイクダウン以外に、公式テストとなるドニントン以前にプライベートテストを行うことは許されていない。
しかし、チームが独自にホイール、ソフトウェア、ダンパーの開発を行うことは認められている。