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ハース「有名なテクニカルディレクターを迎えるには、まだ早い」と自己分析

2016年08月25日 13:31  AUTOSPORT web

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ライバルに追いつき、信頼を得ることが先決だとハースは考える
ハースF1チームが名のある技術者たちから敬意を得るには、まだ長い年月が必要だとジーン・ハースは考えている。

 ハースチームは2002年にトヨタがF1に参入して以来、新規チームとしては最も印象的なデビューを飾った。しかしチーム創設者のハースは、他チームから高名な技術者を呼び入れる前に、長期間に渡って成功を収められることを証明する必要があると言う。

 フェラーリのテクニカルディレクターを辞任したジェームス・アリソンの去就が話題になっているが、これについてハースは「彼のような人物が、我々のところへ来たいと思うだろうか?」と疑問を投げかける。

「ライバルたちに対して、成功の見込みがあるチームだと証明する必要がある。助けることすらできないチームには、誰も来たいと思わないだろう」

 ハースは自身のチームは正しい方向に進んでおり、一目置かれる存在になり得ると考えている。2010年にロータス、ヴァージン、ヒスパニアが新チームとして参戦したが、全チームが数年で財政難に陥り、現在はヴァージンを前身とするマノーのみが生き残っている。

「我々はグランプリ週末には必ず準備を整えて参戦している。マシンがコース上でバラバラに分解するようなこともない。ひとつひとつは小さな一歩だが、ライバルたちは我々を重要視するようになる。そのことが、のちのち人事にも良い影響を与えるだろう。しっかり足場を固めていけば、我々を重要視する人物を雇い入れることができる」

 新たなチームがステータスを得るには長い年月がかかることを、ハースはNASCARでの経験から学んできた。

「ライバルたちと対等に戦えるだけのチームであると証明するという意味で、我々は非常にうまくやってきた。そして彼らから敬意を得ることがきた。しかし『本気のチームか否か、見てみよう』と言わせるまでには、それなりの時間がかる」

「NASCARでは5年から10年かかったのだから、もし(F1で)それを1年でやってのけたとしたら、驚くべきことだ。ライバルにとって(手強い存在であることが)明白になるには数年を要するだろう。その間に我々自身より良いチームになれることを望んでいる。数年の間に、ガレージに並ぶ他チームと同じレベルに達したい」

 ハースは2003年にハースCNC NASCARチームを設立。しかし2009年にトニー・スチュワートとスチュワート・ハースレーシングを設立するまで、勝利をつかむことはできなかった。チームは現在スチュワートとケビン・ハービックを擁してNASCARスプリントカップ・シリーズに参戦している。