メルセデスのルイス・ハミルトンは、今週末のベルギーGPでパワーユニットのコンポーネント交換によるペナルティを受けることになるかもしれない。
合計21戦の今年はドライバーひとりあたりパワーユニットを5基使用でき、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのいずれかが6基目以降に入った場合はグリッドペナルティが科される。
初めて6基目のコンポーネントを使用した際には10グリッド、残りのコンポーネントが6基目に入った際には5グリッドが降格される。
ハミルトンはすでに5基目のMGU-Hとターボを使用しており、いずれペナルティを受けることは確実な状況だ。メルセデスはサマーブレーク前に、それがベルギーかイタリアになるかもしれないと述べていたが、英AUTOSPORTは、スパ・フランコルシャンのサーキット特性とオーバーテイクが可能であることを考慮し、メルセデスはベルギーで新コンポーネントを投入することを決めたと伝えた。
Sky Sportsは、メルセデスのスポークスパーソンが「(ベルギーでエンジンペナルティを受ける)可能性はある。明日(木曜)最終確認を行う」と述べたと報じている。
メルセデスは、MGU-Hとターボを交換する場合、他のコンポーネントも同時に交換、新品パワーユニットをハミルトンに提供する見込みであると考えられている。
現在の規則では、最大でもグリッド最後尾への降格となり、決勝中のタイムペナルティは科されないため、一度に大量の新コンポーネントを投入してプールし、シーズン末まで乗り切るという戦略も可能だ。ただその場合、今後のアップグレードの恩恵を受けることはできなくなる。ハミルトンは以前、一度に2基分の交換を行う可能性があると示唆していたが、実際にそういった手段をとるかどうかはまだ定かではない。
ハミルトンは現在ポイントリーダーの座についており、2位ニコ・ロズベルグとの差は19点となっている。