Q1は14:10に開始。20分間で行われました。ITOCHU ENEX TEAM IMPULのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと関口雄飛は2台ともミディアムタイヤを装着し開始直後コースイン。残り約10分で2台共にピットに戻りセッティングを微調整。ここで、他チーム他ドライバーは全員ソフトタイヤに履き替えピットアウトしますが、朝のフリー走行からミディアムタイヤへのポテンシャルにも自信を持っていた首脳陣は、ミディアムタイヤのままQ1アタックを指示。残り4分半でピットアウトしていきました。オリベイラが1.33.440で1位、関口は1.33.468で2位、なんとソフトタイヤの他車を抑えQ1をチーム1-2で突破しました。
関口は、2位以下へのギャップをどんどん広げ、独走態勢へ。ソフトタイヤは温まりが早い反面、タイヤのタレが早いのが特徴。ヨコハマタイヤのソフトでのレースは初めてで全チームが未知数のレースとなりましたが、12周~20周目を目安に予定していたピットインを延ばしに延ばし、結局34周目終わりにピットインしました。メカニック陣はミスなく、4輪をミディアムタイヤに交換、給油を済ませ15.0秒でピットアウトします。関口の様子を見た他の上位ドライバーもこの後立て続けにピットイン。ピット作業で波乱が多かった今回のレースですが、上位は順位が入れ替わることなく後半に入っていきます。レース終盤上空を雲が覆い、急な降雨に備えてピット内ではレインタイヤも用意されますが、結局雨は落ちませんでした。トップで周回を続ける関口に、2位のアンドレ・ロッテラー選手(VANTELIN TEAM TOM'S)が徐々に迫り、若干差が縮まりますが凌ぎ切り、最終的には6.127秒差でブッチギリ。危なげない冷静沈着な走りで見事トップチェッカー。初優勝をポールtoウィンで決めました。
非常に混戦の今季、なんと今回の結果で関口雄飛はランキングトップへ浮上。次戦岡山は堂々リーダーズレッド(オーバーテイクボタンランプがランキングトップ車は赤色)を掲げ乗り込みます。オリベイラのリタイアは残念でしたが、ITOCHU ENEX TEAM IMPULとしては前戦富士に続き2連勝。チームタイトルも僅差の2位へ付けています。今季残り3戦、うち2戦は2レース制で行われます。引き続きトップを目指し戦いますので、ご声援よろしくお願いします。