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『凶悪』白石和彌監督の初ロマンポルノ『牝猫たち』主演判明、写真も

2016年08月24日 15:11  CINRA.NET

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『牝猫たち』 ©2016 日活
白石和彌監督によるロマンポルノ作品のタイトルが『牝猫たち』に決定。あわせて主演女優が発表された。

映画『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』などを手掛けてきた白石監督。「日活ロマンポルノ」のプロジェクト「ROMAN PORNO REBOOT PROJECT」の一環で制作された『牝猫たち』は、田中登監督による1972年のロマンポルノ作品『牝猫たちの夜』にオマージュを捧げた作品で、東京・池袋のデリバリーヘルスで働く女性たちの物語を軸に描いた群像劇となる。

主人公のデリヘル嬢を演じるのは井端珠里。劇中で井端は初のベッドシーンに挑戦している。また日活ロマンポルノの第1作目『団地妻 昼下がりの情事』に出演し、「ロマンポルノの女王」とも称される白川和子がカメオ出演している。白川は劇中のSMクラブで、井端が縄で縛り上げられている場面に登場している。なお白石監督は若松孝二監督の『17歳の風景 ~少年は何を見たのか』で助監督を務めた際に、井端の起用を助言した経緯があり、今回主演に抜擢したという。『牝猫たち』は今冬に東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。

ROMAN PORNO REBOOT PROJECTは、日活ロマンポルノの製作条件を現代のフォーマットに置き換えながら、一定のルールの中で撮影するという特質を引き継いで製作。白石監督のほか、中田秀夫、塩田明彦、園子温、行定勲らが参加している。

■井端珠里のコメント
約10年ぶりに白石監督と再会して、主演という形でこの作品に参加することができてとても嬉しいです。
『17歳の風景』の頃はまだ10代だったのですが、まさかこのような形で監督とご一緒させていただくことになるとは思いもしませんでした。
ロマンポルノは映画好きの友達に薦められて18歳の時に観てから知っていました。
歴史あるレーベルが復活し、そこに女優として参加できることに大変ありがたく思っています。
現場では、白川和子さんに、あたたかく励ましていただいて非常に心強かったです。SMクラブのシーンでは縛られたまま待機することもあり、かなり辛かったです・・・(笑)女優として初めての濡れ場で、覚悟はできていましたが、一人の女として100%踏み切れていない部分がありました。完成した作品を観て涙が溢れてきました。白石監督の愛を感じて、全てが昇華できました。白石監督の作品で挑戦できてよかったです。

■白川和子のコメント
脚本(ホン)が素敵だったから、若い頃にこの脚本と出会っていたら主演をやりたかったなと思いました。
45年前だったら団地妻のように、ものすごくヒットしたのではないでしょうか。私たちが愛したロマンポルノが復活するということで、もちろん私は脱いでいませんが(笑)、一肌脱げればと思い、すこしだけ出演させいただいております。

■白石和彌監督のコメント
若松孝二監督の『17歳の風景』の時、まだ僕が助監督だった頃に若松監督に井端珠里を推したのが最初の出会いです。
そこから10年ぐらい経って今年公開した足立正生監督の『断食芸人』に出演して、俳優としてがんばっている彼女の姿を見て運命的なものを感じました。(撮影を)はじめる前から物語がある関係性を大事にしたかったし、彼女に主演を任せたいと思ったとき、全く迷いはありませんでした。完成した作品では期待とおり、期待以上にがんばってくれています。